(褥瘡)床ずれにならないためには、どうしたらいいのか、自宅で介護をしていて家族が寝たきり状態になった場合、床ずれになったらどうすればいいのか心配されることでしょう。今回は、床ずれを早めに見つけるためのポイントを書いてみました。
■早期発見で安心ケア
床ずれは、ひと昔まえまでは、治りにくいと言われてきました。しかし医学が格段に進歩したお蔭で決して完治しない皮膚潰瘍ではなくなりました。その治療方法も日本褥瘡学会でも発表されている、予防方法や治療のガイドラインが確立されて、軽度な段階で早めに床ずれのサインを見逃さずに対処すれば、それだけ早い完治が可能となりました。
■発生のメカニズムについて知ろう
●直接的要因
寝たきり状態の方にとって床ずれになる最大の原因は、臥床時(ベットで寝ている状態)や座位保持ができない方が車いすでの長時間の座位をとることで、骨突起部などの一定部分に体圧が集中することで血液の循環障害(血流悪化)になり皮膚に発赤やびらんができ床ずれに進行する状態になります。
※発赤
(ほっせき)と読み皮膚が赤くなり炎症が起こることで床ずれの最初に起こる状態を言いま す。この段階での発見対処が重要です。
※びらん
さらに進行していくと皮膚の粘膜の表皮部分が傷ついて表皮が、ただれて細胞が露出した 状態になります。
●間接的要因(社会的要因)
自宅においては、経済的な問題で介護サービス受けない場合や介護用具を使用しない。また、老老介護などによる介護力の低下や施設において、マンパワー不足や床ずれ予防に対する知識不足が主な要因になります。
■軽度な初期のサインを見逃さない
自宅での介護で体位交換は重要ですが定期的に行っていても、それでも大丈夫とは限りません。では、どのように初期の段階で床ずれを見逃さないことができるかというと、オムツ交換や着替えの時に床ずれのできやすい部位をよく観察することです。床ずれの初期の軽度な段階では、まず、皮膚に赤みが出てきます、その段階で発見できれば深刻な床ずれに進行することはないでしょう。
■福祉用具貸与を利用しよう
床ずれ予防やなってしまったら介護保険サービスの中に買うのには高額で手が出ないが、借りることのできる福祉用具貸与があります。
◎特殊寝台
電動式ベッド頭部側と(下肢)足側のアップダウンが可能
◎特殊寝台付属品
サイドレールや手すりなど
◎床ずれ防止用具
体圧分散マットエアーマットなど
◎体位交換器
体位保持パットなど
◎車イス付属品
座面クッションなど
■まとめ
これまで床ずれの原因と対策についてみてきましたが、一番重要で押さえておきたいポイントは、床ずれになりやすい部位を日頃からよく観察しておくことで、軽度な床ずれを早期発見ができ、対処することが可能となることだと考えます。
褥瘡ケアには効率的な予防・改善を期待できる、Relafeelの併用も検討することをお勧めします。