介護の仕事は未経験者でも可能ですが、資格があると何かと就職が有利になるのは間違いありません。介護の現場では常に人手不足であり、就職してからでも研修を受けながら資格取得できる、介護職員初任者研修とその実技におけるポイントを見ていきましょう。
■介護初任者研修とは
厚労省は、介護職員初任者研修に対して介護職の研修の質やより実践的な介護技術習得のため、これまでホームヘルパー2級は研修時間が130時間でしたが、500時間の研修を2006年に導入しました。
2013年の改正では、ホームヘルパー1級(介護職員基礎が研修)が介護職員実務者研修に、ホームヘルパー2級が介護職員初任者研修に変わりました。それに伴いホームヘルパー3級が廃止になりました。
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■修了試験は、それほど難しくはない
介護職員初任者研修には、講習の後、筆記試験がありますが合格率は99%とのことですので、講義内容をよく聞いていれば理解できる問題が出題されますので、ほぼ大丈夫ではないでしょうか。
筆記試験に合格すると実技試験が行われ、講義で学んだことを実践していくのですが、大事なポイントは、声掛けと安全な介助を心がければ、そんなに難しいことではないと思います。
■実技で押さえておきたいポイント
◎着替え
片麻痺の場合、着せる時は麻痺側からきせて脱がせる時は健側(麻痺がないところ)から行うようにしましょう。
◎シーツ交換
一人でのシーツ交換は大変な作業です。しわなどがあると利用者に不快感を与えるだけでなく褥瘡(床ずれ)の原因にもなりますので注意して行いましょう。
◎体位変換
褥瘡予防のために一定時間に行うので、とても重要な介助となります。
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◎車イスでの移動
麻痺がある方は、車イスの車輪やテーブルなどに接触するとケガの原因になりますので、特に麻痺側には注意が必要です。また、体の保持が困難な方に対しては、バランスを崩して落下の危険性がありますので、注意して安全な移動を心がけましょう。
◎ベッドから車イスへの移乗
ベッドから車イスへ移乗する際は、声掛けが重要です,介助される側が寝たきりでない限り、声掛けしながら相手の力も上手く利用しながら移乗するのが介助者の腰痛予防となるだけでなく、スムーズな移介助できることでしょう。
◎オムツ交換
排泄介助は介護される側にとってとてもデリケートな介助ですので、相手の羞恥心に配慮しながら声掛けしてプライバシーには、よく配慮しながら行うとよいでしょう。
◎食事介助
高齢者は、食事を噛む機能(咀嚼)や飲み込む機能(嚥下)が低下していることが多く、誤嚥の恐れがありますので、よく観察しながら食事を口に運んであげましょう。
■まとめ
福祉現場の職員でしたら日頃行っている介助なので慣れているのですが、初めて介護職員初任者の実技を行う場合は、どのようにしていいか戸惑うことが多いと思います。
介護現場での業務を通して実践を積むことで、次第になれて要領も掴めてくることでしょう。
介護職員初任者研修は、介護職にとっての第一歩ではありますが、ぜひ現場での実践を通じてキャリアを積んで、介護のスペシャリストを目指してはいかがでしょうか。
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