実務者研修を受ける為の貸付制度を利用するには?

介護福祉の分野では、資格を習得する為の貸付金制度を用意しております。資格を取りたいけれど、差し当たっての入学や受講に際しての料金が必要な方には、便利な制度です。
申し込みから返還まで詳しく紹介していきましょう。

■介護福祉士実務者研修受講資金の貸付金制度

貸付金制度はそれぞれの都道府県の「福祉協議会」によって支援している制度になっています。これは、未来の介護福祉士(国家試験取得者)や介護福祉に従事するための資格である介護福祉士実務者研修を習得する為、受講料などを貸付ける制度の事です。
この制度は介護福祉に従事する人材を地方自治体で確保することと、資格に興味がある方に入り口を広げた制度と言えるでしょう。
それぞれの都道府県で条件をクリアすることによって全額の免除や、場合によっては一部を減額することができます。

■貸付対象者について(東京都社会福祉協議会を参考)

実務者研修の養成施設・学校の在学生であり、卒業後には都内で介護福祉の仕事に従事することが前提であること。
都内に在住者、都内の養成施設で在学中である、都内の介護事業関連に勤務中である、学生(実務者研修施設)となった前年に東京都の住民であって実務者研修施設の通学の為に東京都以外への転居をした等々、いずれかを満たす方で、貸付制度の申し込み前日までに、介護福祉士国家試験の受験条件となる介護の実務経験が3年以上を満たす方となっています。

■貸付内容、返還の条件

貸付金額=20万円以内です。 貸付の期間=実務者研修の養成施設・学校の修学期間

◎返還および返還免除
学校卒業後に都内において介護福祉士としての登録をして、都内の介護福祉関係の業務に2年間の継続勤務を行うことによって貸付金制度の「返還が免除」されます。
「返還」の場合は、「返還が免除」を満たさなかった時に全額が返還の対象となります。

◎返還の期間および方法
実務者研修の養成施設・学校の卒業後の8ヵ月以内に返還してもらいます。方法は、月賦払いや半年の均等割り払いとなります。

◎申し込み方法について
実務者研修の養成施設・学校の在学中に、学校を通じての申し込みとなります。添付書類として実務者研修の養成施設・学校の推薦状を東京都社会福祉協議会に送付して下さい。
申し込み書類は東京都社会福祉協議会のホームページからダウンロードするか学校によっては備え付けてあるようです。
書類の様式や記入例などは、ホームページにて閲覧できますので参考にして下さい。

■介護福祉士・社会福祉士修学貸付金制度もある

実務者研修の先にあるのが国家資格である「介護福祉士」や「社会福祉士」の試験をめざすことになるでしょう。月額3万円~5万円を貸付ます。
また入学準備金20万円や就職準備金や生活費などの加算金も貸し出しする場合もあります。条件としては、5年間の介護職に従事するなど、条件としては厳しめになっています。(神奈川県参照)

■まとめ

実務者研修を受ける為の貸付制度は、介護福祉に将来勤務される方にとっては、至れり尽くせりの制度といえるのではないでしょうか。
資格を習得したうえで、貸付金まで免除されるのですから将来の介護福祉士を目指すかたは是非に利用すると良いでしょう。