言語聴覚士を目指す動機は人さまざまですが、多い動機の理由としては国家資格なので将来的に長く働ける。
自分の身近な人が言語障がいになり、それをきっかけに言語聴覚士を目指した。医療関係や福祉関係の仕事を学ぶ上で言語聴覚士を知り、興味をもって言語聴覚士になったなど。
以前言語聴覚士(ST)のページで紹介した通りこのような動機が多い傾向にあります。それでは他の少し変わった動機はないのか?今回はちょっと変わった動機をご紹介します。
■ボイストレーナーから言語聴覚士を目指す
やはり発声、声帯という点はボイストレーナーのお仕事にも必要不可欠になります、ボイストレーニングは発声のプロが指導しますので、そこから興味を抱き言語聴覚士を目指す方もいるようです。
その逆もあり言語聴覚士の仕事してゆく中で発声リハビリ練習を通しボイストレーナーに転職する方もいます。
■ボイストレーナーがおこなう声のリハビリ
通常は怪我や病気で声が出せなくなった場合、言語聴覚士や医師などが治療やトレーニングを行うリハビリが一般的です、しかしリハビリであまりよい結果が出ずにボイストレーニングに通う方は多いようです。
ボイストレーニングへ通い、声や活舌が改善したという声は実際には多いようです。ボイストレーニングではどのようなリハビリ練習をしているのでしょうか。
■ボイススクールでのエッジボイスを紹介
声が上手く出せない、出にくいというと大きな原因は多くに呼吸が不安定であったり、声帯の閉鎖が上手に行われないことが原因にあります。
ボイススクールで行われるエッジボイストレーニングでは声枯れをしにくくするためのトレーニングとして取り入れているようです。
エッジボイスはどういったものなのかまとめてみました。
・まずは息を止めてみることから始める、この息を止めた状態は声帯が閉じている状態になります、声帯が閉じているときは息を吐くことも吸うこともできない状態です。
・この息を止めた状態で、息をすこしずつ声帯に通過させること、それがエッジボイスになります。
・声帯を閉じようとする行為と息が流し込まれることで生まれる振動する声になります、息を吐きすぎるとただの通過しただけで呼吸をしただけになってしまいますので注意が必要です。
・エッジボイスの練習でよく使われるのが歌を使った練習法、バラードのような静かな曲を使うことが多く、歌を通して練習しますので気持ちを伝える練習にもなり非常に効果的です。
■言語聴覚士とボイストレーナーの共通点は?
やはり発声や滑舌などをリハビリまたは練習でよくしてあげたいという気持ちはどちらも共通しており、そのリハビリ方法も共通する事が多いのが特徴として挙げられます。
患者を、人の声、声帯、活舌をどうにかしてよくしてあげたいという気持ちもどちらにもあり、また言語聴覚士をめざす強い動機にも繋がるのだと思います。
言語聴覚士の資格を有しボイストレーニング教室を開業する人も最近では多くよく耳にします。もう一度、自身が言語聴覚士をめざす動機を見つめなおしてみてはどうでしょうか。