国家資格所有者に有利なケアマネジャーへの道

ケアマネジャー(介護支援専門員)は2000年(平成12)の介護保険制度開始により設けられた公的資格の一つですが、2018年(平成30年)の受験内容の改正によって受験方法などが変更になったことをご存知だと思います。
ケアマネジャーの働く現場では、要介護者や要支援者とその家族からの相談を受け本人のニーズにあったサービスが受けられる様に支援をしていく事を目指しています。

今回は、ケアマネジャー(介護支援専門員)になる為の国家資格とはどういうものがあるかを見ていきたいと思います。

■ケアマネジャーは公的資格

ケアマネジャー(介護支援専門員)の資格試験は、国家資格と思われがちな部分がありますが、実は国家資格ではなく各都道府県が管理する公的試験に分類されています。
ただしケアマネジャーの受験資格要件の中には、医療・福祉・介護系の国家資格を所有している人に向けた条件もあるため、国家資格的な側面もあると捉えることもできます。

対象となる主な国家資格以下の通り。

・医師
・歯科医師
・薬剤師
・保健師
・看護師
・准看護師
・理学療法士
・作業療法士
・社会福祉士
・介護福祉士
・あん摩マッサージ指圧師
・はり師
・きゅう師
・義肢装具士
・言語聴覚士
・歯科衛生士
・視能訓練士
・柔道整復師
・精神保健福祉士
・栄養士
・管理栄養士

ただし、国家資格を所有していたとしても、国家資格所有に伴う実業務に5年務め、900日以上の業務実績が求められます。

尚、該当する国家資格を所有していない場合、要介護者へ直接的な支援、業務等を行っていることが一つの条件であり、かつ、特定の施設や事業所において法令により定められている相談支援業務(生活相談員や支援相談員、相談支援専門員、主任相談専門員)に従事した期間が5年であり900日以上であることが求められます。

今まで対象だった介護業務やケース・ワーカーは対象外でとなります。介護職員初任者研修やホームヘルパー2級、実務者研修などの資格をすでに持っている方向けの受験資格制度は、廃止になったからだと言えるかもしれません。

■すでに、受験資格を持っている人は?

年に1度のケアマネジャー試験、介護資格保有者、無資格者の方々は今現在の受験内容で受験できるのは2017年の秋に行われる試験で廃止となり、受けたくても受けることが難しくなりました。

■ケアマネジャーのメリット

〇給与がアップ!!
平均的な給与を見ても、介護支援専門員の給与は一般の介護職よりも高くなります。

・介護職の場合・・・22万5299円
・介護支援専門員・・・26万5077円

その差は3万9778円、大きいですね。

■国家資格所有者はケアマネジャーを得るチャンス!!

受験要件の改正に伴い、ケアマネジャーへの道は国家資格所有者にとても有利な状況であることは間違いありません。
既に受験資格に該当する国家資格を所有し、介護の分野へ活躍の場を広げたいのであれば大チャンスといえるでしょう。