介護資格である実務者研修は、国家資格の「介護福祉士」を目指すための通過点であり、介護に 携わるかたのステップアップに必要な条件でもあります。中には、仕事と生活に追われて「初任者研修」や「実務者研修」のままで良しとする方もいるかもしれません。それでも、「実務者研修」を修了する為の日数や内容にこだわってみました。
■介護職実務者研修にかかる日数=時間は?
初任者研修では、介護や福祉に関連する9科目を130時間かけて学びます。
実務者研修では、さらに内容を専門的に学んでいくために、トータルでは、約20科目について450時間かけて習得いたします。
以前の資格であるホームヘルパー1級・2級などは、学科の一部が免除の対象になっていますので、以下の学習時間にて日数の確認を検討願います。
・ホームヘルパー3級または、資格を持たない方は、およそ6ケ月の日数が掛かります。
スクーリング講座が6~7日間必要です。
・ホームヘルパー2級または、初任者研修をお持ちの方は、およそ3ケ月の日数が掛かります。スクーリング講座が6~7日間必要です。
・ホームヘルパー1級をお持ちの方は、およそ2ケ月の日数が掛かります。
スクーリング講座が6~7日間必要です。
・介護職員基礎研修の資格をお持ちの方は、およそ1ケ月の日数が掛かります。
スクーリング講座が1~2日間必要です。
以上のように、介護職実務者研修にかかる日数は、資格に応じた必要な日数が変わってきます。「介護福祉士」を受験する方は、例年1月の試験に合わせた資格修了と3年間の実務経験を終えている、または終了見込みであることが必要です。
■スクーリング講座は遅刻や早退は認められない?
働きながら資格を取りたいかたも多いと思います。スクーリング講座受講に関して、少しぐらいの遅刻ならと自分にあまえていると、取り返しのつかない結果になってしまいます。スクーリング講座は規定の学習時間をキッチリと受講しなくてはならず、仮に遅刻や欠席をした場合、スクーリング講座を修了したことにならないため、あらためて再受講する必要が出てきます。
通信制、通学制ともにスクーリング講座を受講する上で大きな違いはないので、特に通信制講座で勉強を進めていた方は注意が必要ですので、受講する学校の日程表を、自分の生活スタイルに沿ったものを選ぶことをお勧めします。
■まとめ
介護職実務者研修を修了する上で、結果として近道はありません。日数をかけてしっかりと基本的な知識を学ぶことが大事です。介護の現場においては、毎日が新しい経験となって積み重なっていきます。
対処できないこともあるかもしれません。実務者研修を修了したとしても、継続して知識や経験を日々積み重ねて身につけて行くことが大切です。