社会福祉士に従事している方の中には、結婚をしている方だっていらっしゃる事でしょう。それでは、実際に結婚したとしても結婚前と同様に仕事をつづけることが出来るのでしょうか?
今回、社会福祉士は結婚しても仕事が出来るか否かについてお話しします。
■社会福祉士のこと
まずは、社会福祉士について説明します。社会福祉士は、社会福祉及び介護福祉法に準拠した社会福祉業全般に従事する人たちのための国家資格となっています。
弁護士などの「業務独占資格」と異なるのは、資格所持者一人につき無資格者が数名いても、業務には差し支えのない「名称独占資格」という位置づけとなっています。
なお、名称は生活相談員やソーシャルワーカーと呼ばれることがあります。
■社会福祉士の役割と業務内容
社会福祉士の場合、役場や社会福祉協議会などといった各種行政機関に勤務しており、相談される方が直接訪問して社会福祉士と相談をする場を設けています。
その役割は、生活に困っている人たちに対し、何一つ不自由のない生活を送る為のサポート役に徹していますが、相談内容によっては病院や各種福祉サービス等の紹介をすることがあります。
そのため、相談される方と一緒になって諸問題を解決していく事が社会福祉士の役割でもあり、仕事でもあります。
■一般的な福祉系の仕事と、社会福祉士の勤務体制の違い
一般的な福祉系のお仕事については、基本的に土日も出勤しなければならず、早番と遅番の2交代制のシフト制で動くのが基本で場合によっては日勤と夜勤の交代制で動いているところがあります。
しかし、社会福祉士の場合は日勤が基本となりますので一般的な福祉系の仕事と違い夜勤こそありませんが、場所によってはシフト制で動いており、週末や祝日は出勤する場合があります。
それでも、社会福祉士にとって結婚した後の業務はパートナーの方が理解してくれるのであれば、結婚後も業務には差し支えが無いといってもいいでしょう。
■各種行政機関であれば、出産・育児も安心
各種行政機関に所属している場合は公務員となりますので、産休育休制度が整備されています。もし結婚して子供が出来た場合、育児に専念したいという理由で長期離脱せざるを得なくなる場合もあります。
この場合、業務に差し支えが出るのかと不安になってしまうのかもしれませんが、実は、キャリアに支障が出ないという事になります。
■まとめ
こうやって見ていくと、社会福祉士は他の介護福祉関連業務と比べ、結婚後も継続して働きやすい職種といえます。
結婚は私的なことではありますが、その後の仕事や生活を円滑に進めていくためには、職場の上司や仲間の協力も大切になってきます。
結婚後も、社会福祉士として働く事を希望するのであれば、そういったつながりも大切にしていきたいものです。