【介護福祉士】実務者研修を受ける時期は?

実務者研修とは、介護現場で必要不可欠な技術や知識を習得するための研修です。
社会人から実務経験を積んで介護福祉士国家試験を受験するためには2パターンの履修ルートがあり、介護職員基礎研修と喀痰吸引等研修を受講しない場合においてはこの実務者研修を修了しておく必要があります。
実務経験を積んで受験する場合はさらに「3年以上の実務経験」が受験要件となっています。実務者研修を受講するためには特に要件はないため、実務経験が3年以上経過する前に受講しておき、介護福祉士の国家試験が実施される1月までに3年以上の実施経験をクリアしていればより短期間で介護福祉士の国家試験を受験することができます。

○実務者研修を受けるベストな時期とは?
実務者研修は何も保有資格がなければ450時間の受講が必要です。介護福祉の国家試験は例年1月に開催されるため、遅くとも前年の7月には実務者研修の受講を開始しておかなくてはなりません。なお、保有資格によって下記のように受講時間が異なります。

・介護職員初任者研修…320時間
・ホームヘルパー2級…320時間
・ホームヘルパー1級…95時間
・介護職員基礎研修…50時間

○介護職おすすめキャリアパス
実務経験なし、介護に関する資格を持っていない方のキャリアパス一例を紹介します。

●就職~1年目
まずは職場での仕事を覚えましょう。先輩介護スタッフを見てきちんと考えながら仕事をしていけば、半年ほどである程度のことは覚えられるはずです。慣れてきたら介護職員初任者研修を受講しましょう。修了しておくと実務者研修の科目が一部免除となります。

●2~3年目
実務者研修を受講します。介護職員初任者研修を修了していれば320時間の受講(約130時間免除)でOKです。仕事と両立するために1年目の終わりには上司へシフトの調整が可能なのか、会社側の受講料負担制度などがないかを相談してみましょう。受講料は10万円を超えるため就職先を決める際に職員のキャリアアップに積極的なのかどうかを調べておくことをおすすめします。
実務者研修と平行して介護福祉士の試験勉強も早めに開始します。学習時間があまり確保できない場合には、過去問題を解いておくだけでも後々にゆとりが持てます。

●4年目
いよいよ介護福祉士の国家試験です。
さらに5年以上の経験を経て介護支援専門員(ケアマネジャー)の資格を取得するケースも多いです。5年目以降は、現場で専門性を高めるのもよし、管理職として職場の統括をしていくのもよいでしょう。