血行促進で全身健康に 顔にあるツボを刺激しましょう

東洋医学の中でも認知度が高い「ツボ圧し」。体のツボと呼ばれる部分は、全身に2000以上も点在しています。
それぞれに、刺激することで得られる効果や効能は違います。そして、全身のツボを全てムラなく刺激しなければならない、という訳ではありません。
身近な症状や病気に効果があるツボは、実は80ほどだと言われています。手の届きやすい箇所にあるツボを刺激するだけで、血行が促進されて身体の不調を楽にすることもできるのです。


○顔のツボを刺激して血行を良くする
血行が良くなると、体内に溜まる老廃物の排出を促し、必要な栄養を届けやすくなります。頭や顔は、他の部位にあるツボと比べて触りやすいので、ちょっとした時間の隙間や息抜きに刺激するだけでもその効果が期待できます。

 
●痛いと感じる場所は血行が悪いかも?
顔の中でも、こめかみや目頭、アゴのラインに沿って軽く手を滑らせてみると、固い場所や痛さを感じる部分がありませんか。この痛みや硬さは、血行が悪くなりやすい箇所です。老廃物が溜まっている場所と考えて良いでしょう。
女性の多くは、加齢とともに顔のラインが下がり、しわが現れることを気にします。このようなシワやたるみは、顔の血行が悪くなり、新陳代謝が良くないために起こります。顔の血行を促進して、痛みを感じる場所や固い部分を、やさしくほぐすようにしながら、リンパに沿ってなでてみましょう。数回のマッサージで見た目に違いを感じるほどスッキリした印象に変わる人もいます。

 
●強く押すのはNG ツボを刺激する方法は
血行を促すためにツボを押し始めると、どうしても集中してしまいがちです。強く長く圧を加えたくなるのですが、特に顔の皮膚は薄くデリケートなので、強く長く押すと、ない出血をすることもあります。
はじめはやさしくなでるように、力を入れずに指の腹でくるくると「の」の字を書くイメージで刺激するのがコツです。

 
○顔のツボを刺激して体の痛みがほぐれることも
顔のツボは、なにも顔や頭の血行をよくするためだけに働くとは限りません。例えば、両目の黒目部分のちょうど真下にあり、眼骨の縁に位置する「承泣(しょうきゅう)」というツボは、胃腸の疾患に効果があるといわれています。
また、眉尻(こめかみ)にある「絲竹空(しちくう)」は、頭痛や眼の疲れを軽くすると同時に、なんとなくイライラするといった気の乱れも正してくれるツボです。
軽く触って痛みを感じる場所、痛気持ちいいツボは、刺激することでリラックス効果も得られます。血液の循環を良くして血行促進するひとつの方法として、ツボ圧しを毎日の生活に取り入れてみましょう。