血行促進で体を元気に 寝たままストレッチ法 2選

寒い季節になると、体に力が入ってしまいますね。体を緩めることができず、また寒さのせいで全身が硬直してしまうので血行が悪くなりがちです。
血行を促進するためには、適度な運動が最適です。全身の血流をよくすることで体が温まり、冷えを解消することができます。
とはいっても、毎日の習慣として運動をするのは面倒ですし、時間を取ることができない人も多いはず。そこで、簡単にできる血行促進ストレッチを行いましょう。短い時間で血の巡りを促すと、冷えやコリを解消し、むくみの予防にも役立ちます。


○寝る前や目覚めてすぐにストレッチ
ストレッチをするぞ!と体勢を整える必要はありません。できるだけ楽に、そして簡単に行えるストレッチ方法を知っておけば、隙間時間を活かして血行を促すことができます。
寒い季節には、布団から起き上がらずに寝たままの姿勢でできる血行促進ストレッチがおすすめです。

 
●ワニのポーズで血行促進
ぐっすり寝たはずなのに、なぜかスッキリと目覚められない…と悩んでいる人にぴったりのストレッチです。長時間の睡眠体勢で腰痛を感じる人や、寒さで体に力が入り縮こまってしまう人は、ワニのポーズを実践してみましょう。
まず仰向け寝の姿勢で足をそろえ、両腕は肩の高さで横に伸ばしましょう。手のひらは下に向けておきます。次に右ひざを立て、つま先を左ひざに乗せて、息を吸いながら姿勢を伸ばします。
息を吐きながら立てた右ひざを左に倒して体をひねります。倒した膝と反対の方向を見るようにして上半身を伸ばします。
このポーズをとると、わき腹、お尻、太ももが伸びて刺激されるのが分かるでしょう。血行が良くなるように深い呼吸を繰り返し、30~1分間姿勢をキープします。
左右を同じ流れで入れ替えて、同様に左半身も刺激してバランスよく体を伸ばしましょう。

 
●股関節を緩めるストレッチ
足の付け根(股関節)部分を刺激すると、全身の血行促進効果が上がります。骨盤回りを刺激するとリラックス効果もあるので、寝る前におすすめしたいストレッチです。
仰向けに寝て姿勢を伸ばし、足を揃えたら、次に両膝を立てます。足の裏を合わせて両膝を開きます。手は脇を軽くひらいて楽に伸ばしておきましょう。
かかとを自分のほうに寄せるようにイメージすると、股関節が伸びて血行も更に促進されます。ただ無理に引き寄せようとすると筋が張り、腰が反ってしまうので、「痛気持ちいい」と感じるところで止めておきます。
この姿勢のまま1分間ほどキープします。深い呼吸をしながら股関節回りを開くことで、全身の血流が促進されます。その後はゆっくりと両膝を立てて体を開放してストレッチを終えます。
全身の血行を促進するために行うストレッチは、ゆったりとした気持ちで、かつゆっくりとした動作で行うようにしましょう。急いで体を動かすと筋や関節に負担が掛かり、体に余分な力を入れてしまいます。
リラックスしながら伸ばす。これが効果的にストレッチを行うコツです。