褥瘡は、主に突起している部位に発生するものです。特に体位を変えることが困難な寝たきりの方になりやすい特徴がありますが、坐骨に褥瘡ができることに関しては車椅子の方に多いです。今回は、坐骨に褥瘡ができる過程をみていきましょう。
■ベッドでの座位でも褥瘡の危険あり
寝たきりでなければ、ベッドの上で座ることが多くなるはずです。その際に気を付けなくてはいけないのが、ベッドとの擦れです。特にベッドから車椅子に移動する際に、坐骨部などがベッドと擦れて褥瘡が発生することがあります。
長時間座っていることで発生する坐骨部分の褥瘡ですが、擦れでも発生する可能性もあるのです。もしベッドの上で長時間座っている際には、最も坐骨部の褥瘡に気を付けなければいけません。
褥瘡を予防するためには、クッションなどを用いて圧迫している部分の負担を軽減することが重要です。体位変換をすることが可能であれば、同じ姿勢を長時間続けることは避けて向きを変える工夫が必要です。
■車椅子で注意しておきたい坐骨部への負担
坐骨部への褥瘡は、長時間負担をかけ続けることで発生します。もしプッシュアップなどが可能であれば、20分毎することが望ましいです。
また、プッシュアップが難しい方やお年寄りの方であれば、身体が傾いてしまうことがあります。その際には、身体の傾きを取り除くために車椅子にクッションを入れましょう。そうすることで、傾いた部分への圧迫を防ぐことが可能になります。
長時間坐骨部への圧迫は褥瘡になる危険性が高まります。褥瘡を予防するためにもプッシュアップやクッションを活用して対策をしていくことが必要です。すこし座り過ぎたと感じた場合はベッドに移って横になることも大切です。
車椅子にいる時間が多いのであれば、車椅子の下にロホクッション(エアマット)を敷いておくことが褥瘡予防に効果を発揮します。
■褥瘡は長時間の運転でも発生する
車椅子であっても車を運転する機会がある方も多くいます。車で褥瘡になるというよりも、車から車椅子への移乗など、座位部分(坐骨など)がシートにぶつかることで褥瘡が発生することがあります。
車を運転する機会が多いのであれば、座席の下にクッションなどを敷いて長時間負担をかけないように対策することが必要です。また、長時間の運転でも坐骨部に負担がかかり褥瘡になる危険性があるため、圧迫している部位の圧を取り除く工夫をしていくことが求められます。
褥瘡ケアには効率的な予防・改善を期待できる、Relafeelの併用も検討することをお勧めします。