寝たきり在宅介護負担を軽減する介護サービス費用を知る

年を取って介護が必要になっても誰もが、住み慣れた自宅で過ごしたいと思うのは当然のこと。在宅介護を希望する方が多いのも当然だと思います。しかし自宅での介護、特に寝たきり状態の場合は定時のオムツ交換や体位交換、着替え、食事介助と、介護する側としても、精神的、身体的、金銭的にもとても負担がかかることから、どうしても限界があることだと思います。そこで在宅介護の負担を軽減するための介護サービスは、どの程度の費用がかかるのか見ていきましょう。

■在宅でのサービスを利用するには?

在宅介護を利用する場合、まず要介護認定の申請をして、訪問調査をして要支援から要介護の7段階の認定の決定をします。介護サービスを利用するためには、市町村の窓口で相談する方法と直接居宅支援事業所に相談する方法の2種類があります。ケアプランを立ててもらい居宅介護支援事業所からサービスを提供してもらうことになります。

■在宅介護には、身体介護と生活援助の2種類がある

【身体介護】
入浴介助、排泄介助、食事介助、着脱介助その他
※寝たきりの場合は、定時に訪問しオムツ交換や褥瘡予防のため体位交換を行う。

【生活援助】
調理,洗濯,掃除等の家事サービス
※訪問介護の介護報酬の単価は、身体介助の方が高く設定されています。

■訪問介護の時間と単価

【身体介護中心型】
・20分未満165単位(1650円)
・20分以上30分未満248単位(2480円)
・30分以上1時間未満3940単位(3940円)
・1時間以上1時間30分未満5750単位(5750円)
・移行30分を増すごとに算定83単位(830円)
・生活援助加算66単位(660円)

【生活援助中心型】
・20分以上45分未満181単位(1810円)
・45分以上223単位(2230円)

尚、各種サービスの単位(※サービス費の1割)は、各市町村で異なるため、目安としてお考え下さい。

■介護の区分状態で利用できる金額(=総単位数)がかわる

介護保険ではサービスの額約5万から35万の1割を負担します。各区分によって利用できる限度額が変わってきます。単位、金額は以下のとおりです。

◎要支援1
・総単位数=5003単位
・サービス利用総額=50030円

◎要支援2
・総単位数=10473単位
・サービス利用総額=104730円

◎要介護1
・総単位数=116692単位
・サービス利用総額1166920円

◎要介護2
・総単位数=196160単位
・サービス利用総額1961600円

◎要介護3
・総単位数=269310単位
・サービス利用総額2693100円

◎要介護4
・総単位数=308060単位
・サービス利用総額3080600円

◎要介護5
・総単位数=360650単位
・サービス利用総額3606500円

■まとめ

訪問介護以外にも施設に短期間泊まれるショートステイもありますので急な用事で自宅をあけなければいけない場合等には、利用することができますので有効に活用するとよいでしょう。在宅介護は、いろいろと介護する側にとって大きな負担となってきますので、一人で抱え込まずにケアマネともよく話し合いをして利用できるサービスを利用して無理のない介護をするとよいでしょう。医療や介護の事に興味がある方は、一度、湘南国際アカデミーのサイトをご覧になってください。