寝たきりの高齢者の方や、脊髄損傷(下半身麻痺)の方ばかりが、床ずれの症状があると思われがちですが、他にも疾患持ちの方などが床ずれを発生することがあります。今回は、高齢者や障がい者以外に、どんな病気の方が発生してしまうのかを考察していきます。
■どんな病気の人が床ずれを発生してしまうのか?
◎うっ血性心不全
◎骨盤骨折
◎脊髄損傷
◎糖尿病
◎脳血管疾患
◎慢性閉鎖性肺疾患
上記の方達に関しては、自身での体位変換などが上手くできない方たちです。高齢者と同様、長時間の寝たきりを余儀なくされている方以外に、栄養状態や皮膚が弱くなっていたり、排泄物や発汗などによる、皮膚のふやけや、むくみなどがある方達が、床ずれが発生しやすい傾向などがあります。
また、疾患によっては抗がん剤、ステロイドや飲んでいる薬などの副作用などで、主に免疫力が低下している人が、持続的な圧迫と摩擦ずれの刺激で、床ずれを発生させることとなります。
■症状の対策は
床ずれ症状が見られる原因は主に3つになり、それを細分化していくと以下のようになります。
◎皮膚に限定した床ずれの原因
・摩擦、ずれ
・乾燥
・汗や失禁による皮膚のよごれ
・ふやけ
◎身体的状態からくる床ずれの原因
・栄養不足
・やせている
・持病がある
・薬を使用している
・むくみがある
◎社会的要因からくる床ずれの原因
・介護力不足
・情報不足
圧や食事、睡眠や皮膚の老化等、色々な症状が重なり合って、床ずれが発生しています。主に一番の原因となるのは、圧迫が持続することで皮膚に負荷がかかってしまい、起こっています。
どの項目で発生した床ずれであっても、しっかりケアしなければいけませんが、まずはしっかり体位変換をしていきましょう。車いすなど座位の場合などは、プッシュアップなどで緩和しケアすることが望ましいです。
床ずれに対しては、自身や介護の方で圧を取り除くすべを模索していかなければいけません。もし症状が発生してしまったら、早急に塗り薬やドレッシング材などを使用して、治癒に努めます。
注意するのは、疾患持ちの方などはその病状によっては、使用してはいけない薬なども多々あるので、使う場合などは床ずれが酷くならないよう医師や担当医の助言を貰って、処方薬などを出してもうことが必要になります。
■まとめ
床ずれは、高齢者や脊髄損傷だけでなく、圧迫が長時間になれば他の疾患持ちの方にでも、簡単に発生します。
体位変換は必須になり、あとは日頃からの睡眠と栄養などをバランスよく、全体をケアして床ずれの症状などが発生しないようにケアすることが大切になってきます。
自身でケアをいっても症状が出てしまうのなら、躊躇せずしっかり早い段階で医師や主治医に相談することが大切です。
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