デブリードマンという言葉は知っていますか?知らないという方も、デブリードマンの意味も理解しながら同時に対処の仕方や、どういった方法が正しいことなのか学んでいきましょう。
■デブリードマンの概要
デブリードマンとは、身体の細胞組織が感染又は壊死組織を取り除き、創(=体の傷)を清浄化することで他の組織への影響を防ぐ外科処置のことです。身体組織が感染又は壊死組織状態にある場合、正常な肉芽組織の成長の妨げになるため、デブリードマン処置を行うことは創傷外科治療の原則となっています。
■デブリードマンの種類
◎外科的デブリードマン
メスやハサミを使って体内の異物、壊死組織の取り除き、サージトロンなどによる電気焼却方法です。
◎科学的デブリードマン
外用剤を使って体内の異物、壊死組織を溶かして物体を液体化にする方法です。
◎保存的デブリードマ
特殊な素材に体内の異物、壊死組織を吸収させる方法です。
また、最近では蛆を使ったデブリードマンも取り入れられているようです。
■褥瘡が踵や足の下の部分にあったら
一般的に、壊死組織を確認したタイミングでデブリードマンを行うことが許されています。壊死細胞が体内に残っていると、細菌感染を起こしてしまい褥瘡がもっと悪化してしまいます。そうなると、治るまでの時間がいつまでも延びてしまうからです。
■部位にかかわらず壊死したキズはデブリードマン
壊死組織があるキズは、治りにくい又は治らない可能性があります。その場合には、その部分の大きさや量、血行の状態、痛みがある場合でデブリードマンを行うか行わないかを判断します。塗り薬やドレッシングで対応して治るとしても、けっこうな時間が必要となる場合がほとんどです。
また、キズが骨にまで届いている場合は、骨の状態もよくない確率が高いので、身体の状態のもとで判断します。術後にすぐ再発する恐れもありますので、再発予防として手術前に対処法を考えておくことも大切になってきます。
尚、水道水で部位を洗浄すると聞くと不安に陥るかもしれませんが、きれいな水道水なら問題はありません。せっけんを使って洗うことも実地されています。ただしその場合でも、せっけんが傷口に残らないようにしなければなりません。基本的には一日一回洗った方がいいとされています。
また、再建術というのもあります。自分の皮膚を取り、その傷口を閉じるということです。こちらの方法は、麻酔など使うので患者さんの負担が大きいため、どのように再建術をやるかということを細かく決める必要があります。
デブリードマン処置に至らないよう、常日頃からの褥瘡ケアが重要になってきます。効率的な褥瘡の予防・改善が期待できる、Relafeelの併用も検討することをお勧めします。