褥瘡の改善には栄養や水分の接種が不可欠

「褥瘡」という言葉を知っていますか?褥瘡とは「床ずれ」のことを意味します。床ずれが起きる原因としてさまざまなものがありますが、主に同じ姿勢で長時間の寝たきりや、車椅や椅子に座る際、どうすれば床ずれの回避ができ、快適に過ごせるのか? 皮膚の状態をどう保てば良いのか? といった事があると思います。そこで今回は、褥瘡を水分量の関係について見ていきましょう。

■褥瘡になる原因は?

褥瘡(床ずれ)は、骨突起へ一定の圧迫が加わる事で起きる虚血壊死です。褥瘡になる原因としては、冒頭でも少し述べた様に「長時間の寝たきりや車椅子や椅子に座る」といった体の不自由な方や高齢者に多い他、栄養状態によっても褥瘡になる原因になると言われています。 その栄養状態とは、次の通りです。

1)総エネルギー量(カロリー)の不足。
2)たんぱく質やアミノ酸などの不足。
3)脂質の不足や亜鉛・鉄・銅などの不足
4)脱水(水分量)

といったものが挙げられ、中でもたんぱく質やエネルギーの低下状態は、褥瘡になるリスクが高くなるので注意が必要と言えるでしょう。

■体のマヒから起こる床ずれもある?

心筋梗塞や脳梗塞などによって、体にマヒが残る患者さんの中には重度のマヒなどで長期の入院生活を送ることがあります。このような場合、自分で寝返りなどができないので介護者の手を借りなければ姿勢を変える事は困難です。長時間同じ姿勢でいることから、褥瘡になる可能性は高いと考えられるでしょう。

■褥瘡を予防するポイントは?

褥瘡の予防対策としては、除圧やスキンケア・栄養バランスなどを調整することが重要になってくると思われます。予防法としては、次の通りです。

・除圧は、自分で体を動かすことができない方(知覚障害や運動障害・骨に出っ張りがある・皮膚や筋力)などに、衰えが見られる方へ有効と言えるでしょう。除圧マット又は枕などを使用することにより、一定にかかる圧が分散し軽減、また、継続的に圧が掛からないようにする為に、体の向きをかえることがポイントになるのではないのでしょうか?

・スキンケアは、尿失禁や便失禁・多汗の方々はもちろんですが、そうでない方も日頃からスキンケアを心掛け、皮膚を清潔にする 保湿クリームを塗るなどをして皮膚が乾燥をを避ける事によって、皮膚のバリアを低下するのを防ぎ、また入浴時にもゴシゴシとこすらないようにすることがポイントではないのでしょうか?

■褥瘡予防は水分摂取も重要

褥瘡リスクの高い方は、エネルギーやたんぱく質もそうですが、水分もしっかりと摂る必要があると言えるでしょう。しかし、ストレスやうつ、認知症や脳卒中などによる疾患を抱えている場合、食欲不振や嚥下障害といった事が起こる可能性があり、それによっての食事量や水分摂取量の低下などを招く可能性もある為、通常の水分摂取であっても注意が必要は必要です。

介護中の方もそうでない方も、褥瘡についてはじめて聞いた。という方もいるかもしれません。 褥瘡を予防するにはさまざまな方法があります。栄養・水分補給も大切ですが、体が不自由な場合は身体を動かし、皮膚の血流が滞留しないよう務めることも大切です。褥瘡の予防・改善にはRelafeelのご利用も併せてご検討ください。