ケアマネジャーの給与はどれぐらい?

要介護者にとって、介護サービスを受けるためには欠かせない存在であるケアマネジャー。ケアプランを立て、そのプランの通りにサービスが受けられているか、より良い介護を受けられないか利用者さんのために、働くケアマネジャーですが、給与はどれぐらいなのでしょうか?

・ケアマネジャーの給与はどれぐらい?

厚生労働省が発表している平成27年度の賃金基本統計調査によると、ケアマネジャーの給与は下記の通りです。
・月額給与:261,600円
・年間賞与:567,300円
・平均年収:3,706,500円

ケアマネジャーの平均年齢は47歳で、勤務年数は8.7年というのが平均です。ヘルパーさんといった介護職員に比べると、女性のケアマネジャーはそれほど多くないかもしれませんが、ケアマネジャー全体を見ると、7割以上が女性であり、女性の活躍できる仕事です。
そのため介護業界が低賃金だと言われるものの、女性の全国平均年収は2,326,000円なので、女性の給与で比較するとケアマネジャーの仕事は女性にしては待遇が良いといえるかもしれません。
現在、介護職員として働いている女性職員は、介護支援専門員の資格を取得してケアマネジャーとして働くことにより、スキルアップとともに収入をアップさせることができます。

・ケアプランによる収入

ケアマネジャーの基本的な収入源といえばケアプランの作成報酬です。作成報酬は1件あたり10,000円~15,000円とされています。
単純に計算すると、月収26万稼ごうと思うと26人程の要介護者のケアプランを作成しなければいけません。実際にはケアプランのみでそれほどの収入を得る場合には、要介護レベルによっても金額が異なるので、もっと件数をこなす必要があります。
しかし、介護保険法により、ケアプランの件数に対しての金額に上限があるため、ケアプランの作成のみで十分な収入を得ることは難しくなっています。
そのため、ケアマネージャーとしての仕事だけを行っている人は少ないようです。大抵の場合、介護支援専門員の資格を取得しケアマネジャーとして働いているものの、介護福祉士として、また看護師として働いておりケアマネジャーを兼業している場合が多いようです。

・まとめ

ケアマネジャーの平均月給は26万円前後で、350万円~400万円の年収を得ています。ケアマネジャーの活躍の場は広く、各介護事業所に配置されていることから需要は高く、働く女性の中では、やりがいがあり年収も高い職種といえます。
しかし、ケアマネジャーのメイン業務で、収入源とも言えるケアプランの作成は、介護レベルに応じ1件あたり1万円~1万5千円です。件数が増えると単価が下がるという法律上、ケアプラン作成を基本とした収入では、十分な収入を得ることは難しいようです。
そのためケアマネジャーの多くは、介護福祉士や看護師など、他の業務と兼業して働いています。兼業することによって、介護職員は更なるスキルアップや収入アップにつながっています。