人間の体をくまなく巡っている血液。毎日生活している中では、さほど気にならないかもしれませんが、「最近疲れがたまって元気が出ない」「コリがひどくなってきている」。このような、誰にでも起こりえる体の不調は、血がドロドロになって起こっている症状かもしれません。
○血行を良くするだけで体が楽になる?
普段の生活で、食べ物に気を付けて健康管理をしている人は多いですが、きちんと水分をとっていますか?血の濃度が高まると、それだけで血行が悪くなります。そして、血行不良は体の冷えを生じさせます。体が冷える「低体温」の状態が続くと、全身の血流が更に悪くなってしまう悪循環の始まりです。体内をめぐる血液が滞ると栄養分を届けながら、体内機能を促す代謝が落ちます。代謝が落ちれば血行が悪くなり、更に体を冷やす・・・この繰り返しです。血行が良くなれば、必要な栄養素を体の隅々に運ぶことが出来ます。きちんと血液がめぐることで、不要な老廃物もきちんと浄化器官に戻ってきます。体を健康に保とうとするならば、血流を良くして、体内の各所で不要になった成分をきちんと排出することを心がけましょう。血液に乗せて老廃物を運び、常に栄養を運べるきれいな血を意識することが大切です。
○血行を促す=血をサラサラにする
血行が良くなるためには、血がサラサラの状態が理想だと言われています。血液は、さまざまな栄養素を運ぶ大切な役割を果たします。栄養素と言っても、各器官で必要な栄養も様々です。栄養を体に取り入れるために食事は欠かせませんが、脂分が多い食事や肉類、糖分が高い物を多く食べると、食べ物を分解して栄養に変えるために時間が長くかかります。食べすぎは消化不良を起こし、燃焼しないまま血中に多くの糖質や脂質が残った状態となります。血がドロドロになる原因はここにあるのです。血行を促すためにはこのドロドロの血を解消する必要があります。
○血液をサラサラにするために飲み物を変えよう
運動をして必要な栄養素をエネルギーとして消費するのがベストですが、それでも残ってしまう過剰な糖質や脂質には、お茶やウーロン茶、麦茶を飲んで解消すると良いでしょう。特にウーロン茶は脂肪分解に効果があるという事をご存知の人も多いでしょう。麦茶にはミネラルが豊富に含まれていますし、お茶はカテキンが脂肪分解に効くともいわれています。また、血液を健康にするために良く知られているのが黒酢です。酢の中でもアミノ酸が特に多く含まれる黒須は、臓器に働き掛けて代謝をあげます。そのために必要な栄養素と結合して燃焼を促す効果が期待できるのです。きちんと水分補給をすることも、血をサラサラにするためには必要ですが、甘い飲み物や炭酸飲料など、糖質などを多く含む飲み物で水分補給をしては逆効果。お茶や酢など、体内の健康維持に効く成分が含まれた飲み物を積極的に摂るようにしましょう。