認知症介護資格「認知症介護実践者研修」とは?

超高齢社会を迎えた日本では、高齢者の介護が大きな課題となっています。特に認知症高齢者の数は、2025年には700万人に達すると予想されており、社会全体での対応が急務とされています。そこで注目されているのが、認証介護資格である「認知症介護実践者研修」です。今回はこの認知症介護実践者研修がどの様な資格であるのかを解説します。

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認知症介護実践者研修とはどの様な物?

認知症介護実践者研修とは、認知症の高齢者に質の高いケアを提供する事で、介護を受ける当事者とその家族により安心して暮らしてもらう事を目的とした研修の事です。この研修の対象者は、主に介護施設で働いている介護職員になります。

また、民間資格ではなく国が定めた研修なので、キャリアアップを考えている人に取っても重要な研修であると言えます。研修修了に際して試験などは無く、カリキュラムの受講を修了する事で、資格取得となります。

認知症介護実践者研修を取得するメリットとは?

先述した様に、認知症介護実践者研修は国の定めた研修です。この研修を修了し、資格を取得する事には、次に挙げる様なメリットがあります。

〇認知症の高齢者のケアの仕方、ケアプランの作成方法等を身に付ける事が出来る。

〇実践的な知識とスキルを身に付ける事が出来る。

〇総体的な理論を理解する事が出来る。

〇務めている施設内での評価の向上が期待できる。

〇転職活動をする際に歓迎される。

介護施設では、計画作成の担当者や施設の管理者には、研修修了者を配置する事になっています。その為、職場での地位の向上や転職に際して有利になる事が期待できるのです。計画作成の担当者や施設の管理者になると大幅な昇給が期待できますが、そうでなくとも、資格を取得しただけで、月額数千円の手当が加算される施設もある様です。

認知症介護の研修には、認知症介護実践者研修の上位資格として、認知症介護実践リーダー研修、更には認知症介護指導者研修があるので、ステップアップしていく事で認知症介護のエキスパートになる道が開けてきます。認知症介護指導者になると、研修の企画、立案に携わったり、講師として活躍したりする事も可能です。