実務者研修の医療的ケア手順をマスターして介護福祉士へ!

実務者研修は、介護福祉士資格を取得する者が受けていなければならない研修です。その研修の内容に、医療的ケアというものがあります。
この医療的ケアは、「喀痰吸引」という処置と「経管栄養」という処置の二つの施術があります。この二つの医療的ケアの手順について紹介をします。

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実務者研修においての医療的ケア手順は?

2017年度の1月から、介護福祉士の受験には実務者研修が必須となりました。実務者研修に新たに医療的ケアという内容が加わりました。
では、その研修に含まれる様になった医療ケアとは、どんな事をどの様な手順で行うのでしょうか。 医療的ケアとは、在宅介護されている施設利用者が日常生活上で必要な「痰の吸引」や鼻腔からチューブを通して、栄養剤を流し食事を摂取する「経管栄養」のことです。

以前は喀痰吸引や経管栄養の処置は医療行為のため、医師や看護師が対応していましたが、法改正によって一定の研修を受けた介護職員も医師や看護師が指導できる場合において処置出来る様になりました。
では、二つの医療ケア処置の手順を説明します。

その➀ 喀痰吸引について

自力で痰を喉の外へ排出できない利用者に、口腔や鼻腔内や気管などに溜まっている痰を吸引器で体外へ排出させます。
尚この処置は、気道を確保することと肺炎等の感染症予防をする目的も持っています。

喀痰吸引の手順

◆実施の為の準備
〇医師の指示・留意点・引継ぎ事項の確認
〇手洗い及び消毒を行う
〇必要な物品・機材の確認・作動点検・配置

◆吸引の施術
〇利用者への説明・姿勢の変更・プライバシーへの配慮
〇観察【鼻腔内・口腔内・気管カニューレ周囲の出血、義歯の装着状態、傷の有無、鼻腔内・口腔内・気管カニューレ内の貯留物、食物の残留】
〇手袋の着用・テスト吸引・チューブ接続・チューブ消毒
〇声かけ・チューブ挿入・吸引
〇チューブ抜去・チューブ消毒・チューブ洗浄・片付け
〇声かけ・姿勢の変更・観察(顔色・呼吸状態)・手洗い

◆報告
〇利用者の状態・線状・痰の量等を報告、ヒヤリハット・アクシデントなどを報告

◆片付け・物品の管理
〇使用物品の片付け・交換

◆記録
〇施術内容を記録する

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その➁ 経管栄養

口から食事が取れなくなった利用者に、胃や腸などの消化器官内にチューブを入れ栄養剤を注入し、栄養状態の維持または改善を行う処置です。
経管栄養には、経鼻胃管栄養・腸ろう経管栄養・胃ろう経管栄養があります。

経管栄養の手順

◆実施の準備
〇医師の指示・留意点・引継ぎ事項を確認する
〇手洗い並び消毒を行う
〇必要な物品・栄養剤の種類・量・温度・時間の確認・開始時刻
〇栄養剤の配置・注入準備

◆経管栄養の施術
〇利用者への説明・利用者と栄養剤の確認をする・姿勢を変える
〇チューブの接続・声かけ・注入
〇観察【表情・体位・状態・滴下の状況・漏れ】
〇姿勢の保持 〇声かけ・観察(呼吸状態・顔色)・姿勢を変える・手洗い

◆報告
〇利用者の状態・異常事態の有無を報告やヒヤリハット・アクシデントの報告

◆片付け・物品の管理
〇使用物品の片付け・洗浄・乾燥

◆記録
〇施術内容を記録する

以上が「喀痰吸引」「経管栄養」の手順となります。一つ一つの手順を声に出しながら行うと間違い防止に良い様です。

まとめ

実務者研修に加えられた「医療ケア」、二つのケア「喀痰吸引」と「経管栄養」の手順について紹介しました。実務者研修は、介護福祉士資格の取得前段階です。新しく加えられた「医療ケア」もマスターして修了資格を取ってほしいと願います。

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