介護福祉士に重要な5つの専門性

介護福祉士は、介護が必要な方の身の回りの世話や介助をおこなうことがおもな仕事です。では、介護福祉士に求められる専門性とは何でしょうか?今回は、介護の現場で働く介護福祉士の専門性について考えてみましょう。

介護福祉士に求められるもの

介護福祉士というと、ただ単に「介護」がメインであるとの考えが強く、オムツ交換などの排泄介助や入浴介助・ベッドから車いすへの移乗・移動介助などが仕事だと考えられてきました。

これまでの身の回りの世話をする仕事の内容から、高齢者や障がい者など、その人が望む本来の生活を支援したり、生活の質を向上できるような援助方法を一緒に考える必要があります。そのため、自立した生活ができるように指導したりすることも、介護福祉士の重要な役割となりました。

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介護福祉士の専門性とは

1.自立支援
要介護者や利用者の自立支援はとても大切なことです。高齢者は加齢や要介護度が上がることでできないことが多くなってきますが、それでも、出来ることやその人の残存機能(残っている身体の機能)はあるものです。

例えば、足には力がはいらないが腕には力がはいる場合などは、ベッドから車イスへの移乗介助時、介助者は足をしっかり固定して力が入る腕を利用してもらい、介助者の首に手をまわして掴んでもらい、移譲させます。このように、ご本人の状態にあった自立支援やリハビリを考える必要があるのです。

本来なら介護者が全介助をすれば簡単ですぐにできることではありますが、介護福祉士が最も難しく力量が問われるのが自立支援だと思います。

2.観察力と気付き
日頃、利用者の介助をしていて「何か変だぞ、今日はどこか違うのでは?」という、いつもと違うことに気付くことが大切です。それは、いつも身近でお世話している介護福祉士だからこそ気づくことが多く、何気なくただ介助するのでなく、いつも良く観察することでその人の表情や態度、言葉を交わすことでも気づくことができます。

3.冷静な判断力
緊急時や急変の場合ですと、慣れていないと慌ててパニックになりがちですが、日ごろから緊急時や急変時のマニュアルに目を通して、緊急時の対応について訓練や想定をしておくといざというときに冷静な判断と対応ができることでしょう。

4.コミュニケーション力
介護職員間のみならず、利用者やその家族をはじめ介護福祉士はいろいろな人や他職間との連携をとるため、コミュニケーション力はとても大事なことです。5W1Hを基本に相手にしっかり話の内容を伝えることが重要です。

5.キャリアパスを目指す向上心
医療や福祉分野の知識を学ぶための研修や講習会への参加することで、いろいろな介護技術や最新の知識情報を得るためや介護福祉士のステップアップとして、最上級の認定介護士へのキャリアパスを目指していくことで、より高度な幅広い知識が蓄えられることでしょう。

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まとめ

介護福祉士に求められる専門性とは、高度な医療知識や介護技術のほかに介護職以外の他職間や家族・利用者との連携・調整役としても重要な役割があります。また、現場においては介護職員スタッフが統一したケアができるように、中心的な役割を担い介護スタッフをまとめてリーダーシップを発揮することも重要な仕事となります。

介護福祉士の専門性で大切なことは、要介護者や利用者の尊厳を第一に考えて、その人が今、「何を望んでいるのか」「その人らしくどう暮らしていきたいのか」の思いを聞いて、「その人の生きがいづくりのお手伝いする役割」ではないでしょうか。