ケース別に見る認知症介護、こんなときどうすればよいのか?

認知症介護では、思ってもいないことが起こってしまうことがあります。
そんな不測の事態に備えて、「こんなときどうすればよいのか?」についてご説明します。

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目次

1.認知症介護が大変なこと

2.BTSDの攻撃的行為への対応

3.ADLが困難になってきてしまっている場合の対応

1.認知症介護が大変なこと

認知症介護で大変なことは、二つあります。

一つ目は、BPSDへの対応です。 BPSDとは、徘徊、易怒、暴力、収集、異食、弄便、弄火などの異常な行動や、幻覚・妄想、不安、抑うつ、不眠、多幸、興奮などの精神症状があります。

二つ目は、ADLが困難になってくることによる影響です。ADLとは食事、トイレで排泄、入浴、着替え、整容などの日常の基本的動作を言います。
今までできていたことができなくなることへ心配に思うこともあるでしょう。苛立ってしまうこともあるでしょう。

2.BTSDの攻撃的行為への対応

認知症になることにより攻撃的な行為をしてくる認知症の方がいます。

そんなときには、介護者が話をよく聞く必要があります。自分の考えを押し付けるのではなく、受容的な話し方をすることが大事になるのです。

それでも、話ができないときは、介護者と距離を置くことが大切です。しばらく時間をおいてから話しかけることで、認知症の方の気持ちも落ち着き、話しやすくなることがあるのです。

このように、異常な行動に翻弄されず、毅然とした態度で接することが大切です。

危険がない行為であれば見守り、ときには誹謗・中傷の言動は聞き流すことも必要になります。

3.ADLが困難になってきてしまっている場合の対応

ADLが困難になってきてしまった場合、介護者のことを思いやってあげようと思う方もいるかも知れません。しかし、「介護のし過ぎ」には注意しなければなりません。

認知症の方のプライドを傷つけてしまい、さらに自分でできないことが増えていってしまいます。そのため、介護者のためにもじぶんのことはじぶんでやってもらうようにしましょう。

また、できる限り介護者自身でADLができるように福祉用具などを活用できると良いですね。

4.まとめ

今回は認知症介護で不測の事態や症状の悪化に備えて、「こんなときどうすればよいのか?」についてご説明しました。

受動的な対応をすること、介護者自身の力でやって貰うことなど意識しないとできないこともあったのではないでしょうか?

是非、今後もこの記事の内容を参考に認知症の方に適切な対応ができるようにしましょう。

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