介護職で辛い状況になった時のストレス解消方法

介護職でのストレスは「人手不足」に「給料への不満」「人間関係」の3つの声が多く挙げられます。「辛い、限界」を迎える前に、上手なストレス解消方法があるとするならば、知りたくはありませんか?今回は介護士に是非、試していただきたいストレス解消法をご紹介していきます。

介護職が警戒すべきバーンアウト(燃え尽き症候群)
2つの症状を知っておこう

バーンアウトは日本で「燃え尽き症候群」と呼ばれています。これは、仕事に熱心に取り組んでいた方が、ある日突然無気力になり、虚無感に囚われてしまう症状のことです。これは、「完璧主義」や「頑張り屋さん」の特性が強い方に多く見られます。

バーンアウト一歩手前になると、感情コントロールが難しくなり下記のような症状が出てくるので注意が必要です。

精神的な症状
〇怒りのコントロールが出来なくなる
〇他人のことに無関心になる
〇仕事への情熱が減少
〇疲弊感を強く感じてしまう
〇自分に対して自信を失う

身体的症状
〇眠れなくなる
〇食欲が落ちる
〇高血圧になる
〇胃腸の障害がでる
〇吐き気
〇息切れを起こす

相手を選んで悩みを吐き出す!

我慢は心身共によくありません。苦しい時には、身近にいる第三者を頼ってみましょう。例えば、家族や友人など会社とは関係のない方をお勧めします。
なぜなら、職場の同僚に打ち明けてしまうと、愚痴は回りまわって陰口として本人に届いてしまう事があるからです。

相談をする時には相手を選ぶことが賢明です。悩みは打ち明ける事や誰かのアドバイスによって解決することもありますし、たとえ解決はしなくても悩みを吐き出すことで、気持ちはスッキリとするでしょう。

ネガティブな感情を受け入れよう

「介護士として、しっかり勤めよう」、「介護士は利用者さんに不満な感情を持ってはいけない」と、仕事に強いプライドを持つ方ほど実際の本音とたてまえに心痛する場面も多いのではないでしょうか。

介護士も一人の人間ですから、怒ったり、不満に思ったり、悲しんだりして当然です。この気持ちに目を背けていては、大きな心労に繋がります。まずは、自分の気持ちを認めて受け入れてあげることで、自分を守ることに繋がるでしょう。

生活習慣を整えしっかり睡眠確保する

介護士は、不規則な勤務体制などで生活リズムが崩れがちです。睡眠時間はしっかりと確保できているでしょうか。その重要性は、睡眠を充分に取る事で、脳の機能が低下するのを防ぎ、ストレスに強くなることです。そして、疲労を回復し集中力をアップさせる効果があります。

食生活でも同様の事が言えます。偏った食事で体調を崩さないように、食べる物に配慮して食生活を整える事で、ストレスを軽減していきましょう。

運動する

運動がメンタルに良い影響を与える事は、研究でも明らかになっています。運動をした後に、気持ちが前向きに変化したり、気分がすっきりしたりした経験はないでしょうか。

運動をすると、心拍数や血圧が上がり、心身を活動的にする交感神経が働く時間が長くなります。その結果、ポジティブになりやすいという事が分かっているのです。

逆に軽い運動などの柔軟体操では、心拍数や血圧を下げ、副交感神経の働きが活発になり、心身のリラックスに繋がります。いずれの運動も心と体、両方のメンタルヘルスに良い影響を与えます。

まとめ

介護職のストレス解消方法について述べました。重要点をまとめると、「相手を選んで悩みを吐き出す事」、「ネガティブな感情を受け入れる事」、「生活習慣を整え睡眠を確保する事」と「運動」です。ストレスの限界サインを見逃さないように、バーンアウトについても理解しておくことで、早めに気づき対処できるでしょう。