実務者研修取得者とサービス提供責任者~介護業界2つのお仕事の給料~

「実務者研修」は、無資格の人でも受験することが出来る介護の業界で人気のある資格です。そして「サービス提供責任者」は、ケアマネージャーやヘルパーと連携を取って業務を円滑に進める重要な役職です。今回はこの2つのおしごとの給料について解説します。

実務者研修とはどの様な仕事か?

実務者研修は、介護業界で働く人にとっての入門資格とも言える初任者研修の上位資格です。介護士として働くのに必要な介護過程や、認知症などについて専門的な知識やスキルを、身に付けることが出来る人気の資格です。

また、国家資格である介護福祉士を取得する為には実務者研修を持っていることは必須の要件となっています。

サービス提供責任者とはどの様な仕事か?

訪問介護サービスの現場で、ケアマネージャーとヘルパーの間に立って調整役を務める役職がサービス提供責任者です。

サービス利用者のご家族ともコミュニケーションを取り、サービスの内容を説明し、理解を得る事もしごとです。尚、混同されがちですが、サービス提供責任者は、実務者研修の様な資格ではなく、あくまでも役職名です。

指定訪問介護事業所の場合、”利用者40人に対して、1人以上のサービス提供責任者を配置する義務”がありますので、介護の業界で今後も働いていきたいという人にとっては、目指すべきポジションという事が出来ます。

実務者研修修了者の給料は?

厚生労働省が発表した、平成29年度の介護従事者の平均給与額の調査結果を見ると、実務者研修修了者の給料の平均額は285,180円となっています。

これは、同調査の介護職員初任者研修修了者の276,450円と比べて、約9000円高い金額となっています。

実務者研修が、介護福祉士を取得するための必須の資格である事は先に述べましたが、実務者研修終了後、介護福祉士の資格も取得することが出来れば、給料は更に、22,000円程高い、307,100円程になります。

これだけ見ても、実務者研修と言う資格を取得する事のメリットがわかってもらえると思います。また、多くの職場では、資格を取得する事によって給料の増額だけでなく、地位の向上も望めます。その事がさらなる働き甲斐のアップにつながると良いですね。

サービス提供責任者の給料は?

厚生労働省の発表した平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果によると、サービス提供責任者として働く人の平均の給料は、月収306,150円となっています。その給料の内訳は下記の様です。

基本給:給料の基本となる金額

通勤手当:自宅から職場までの通勤に係る費用。

時間外手当:残業代。

役職手当:役職に就くことで加算される手当。

職務手当:職務に従事する事で加算される手当。

資格手当:資格を取得している事で加算される手当。

住宅手当:住宅に関する費用を助成する為の金額。

扶養手当:扶養親族がいる場合に、その費用を助成する為の金額。 

処遇改善手当:介護職の処遇を、改善するための金額。

まとめ

今回は、実務者研修とサービス提供責任者、介護業界の2つの仕事とその給料にスポットを当ててお伝えしました。