実務者研修と介護福祉士受験対策を同時期に行うメリットとは?

介護福祉士国家試験を実務経験ルートで受験する場合、3年以上の実務経験に加えて、実務者研修を修了することが条件です。今回は、実務者研修の受講内容と国家試験に出題される分野を確認し、実務者研修と受験対策を同時期に行うメリットを探っていきます。

介護福祉士国家試験で出題される内容について

筆記試験では、人間と社会について・介護の基本・高齢者の心と体の仕組み・医療的ケアの4分野に加えて、それぞれの分野の総合問題が出題されます。実技試験では、介護に関する専門的な知識が問われます(実務者研修修了者などは免除されることもあります)。

実務者研修について

介護福祉士国家試験を受験する方は、必ず実務者研修を修了することが義務化されています(2017年1月から)。研修を修了すると、国家試験の受験資格が与えられる以外にも、サービス提供責任者にキャリアをアップすることが出来ます。また、痰吸引・経管栄養などの医療的ケアに関する知識も学べます。

カリキュラムの内容と受講時間について

実務者研修では、先ほど説明した国家試験に出題される4分野を20科目に分類して学んでいきます。受講にかかる時間は、保有資格の種類によって異なります(ホームヘルパー1級か初任者研修を修了している方は免除される科目があるので、短期間で受講出来ます)。

無資格者の場合は、全ての科目を修了するまでに450時間かかります。そのため、国家試験を受験する方は、遅くても試験日の半年前から実務者研修の受講を開始して下さい。

実務者研修を受講する方法について

実務者研修は、スクールで受講する通学コースと、通信コースプラス通学コースという2つの方法で取得することが出来ます。実務経験を積みながら介護福祉士の取得を目指している方には、後者がおすすめです。演習は、スクールでしか出来ないので、スケジュール調整をして受講することになります。

実務者研修を受験対策として受講するメリットについて

前述した様に、国家試験の内容と実務者研修のカリキュラムは同じです。研修を受講することで、受験対策にもなるのです。テキストもあるので、空き時間に復習も出来ます。理解出来ない箇所は、専門の講師に質問することで、解決出来ます。また、受験対策のアドバイスもしてもらえます。

通学コースのメリットについて

実務者研修をスクールで受講することで、試験に向けてモチベーションを高めることが出来ます。研修には、同じ目標を持った方が集まっているからです。独学で対策をするのが苦手な方は、通学コースを選択することをおすすめします。

またスクールによっては、実務者研修と受験対策講座をセットで受講する場合、受講料が安くなるキャンペーンを行っている場合もあります。

実務者研修と受験対策を同時期に行う際の注意点

受験対策として実務者研修を受講する場合には、注意すべき点もあります。試験日に近づいてくると、多くの方が実務者研修を受講するためにスクールに来ます。そのため、日程調整が難しくなってしまいます。なるべく早めに受講する様に心がけましょう。

まとめ

実務者研修を修了することで、介護福祉士国家試験の受験資格を得ると同時に、受験対策にもなります。実務経験2年目に研修を受講しておくと、余裕を持って受験対策を行うことが出来ます。

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