介護職員初任者研修の試験問題によく出る「ノーマライゼーション」とは何か?

介護職員初任者研修で頻出であるキーワードの一つに、「ノーマライゼーション」があります。ここでは、試験問題に対策するためのサポートとなるよう、その意味や概念について解説いたします。

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介護職員初任者研修とは?

介護職員初任者研修とは、かつて「ホームヘルパー2級」と呼ばれていた資格試験のことで、2013年から名称が変更になりました。

従来の試験内容よりも、概念としてより広くなったと言うことができます。肉体的な介助だけではなく、精神的に寄り添うことをモットーにするなど、さらに拡張されたイメージです。

ノーマライゼーションとは?

スウェーデンのベンクト・ニィリエ氏が提唱した、障がい者福祉に関する8つの原理のことであり、一般人と同様、通常の社会生活を送るために、生活環境などを整備するための理念のことです。

たとえ障がいを持っていても、社会の一員として責任をまっとうし、また必要な支援を受けるという考え方になっています。

以下に、その8つの項目について簡単にご紹介いたします。

①1日のリズムを大切にする

障がいの程度とは関係なく、朝起きたら顔を洗い、歯を磨くなど、一般的な生活リズムを持つという考え方です。自分でできることはしっかりと自分でやるという意味を持ちます。

②日常の生活を大切にする

障がいを持っていても、学校や職場に通い、休日には余暇を楽しむという考え方です。

③家族や休日の時間を大切にする

休日や時間のあるときには、家族や友人との交流を大切にするという考え方です。また、スポーツや旅行なども楽しむとよいと、意味付けされています。

④ライフサイクルを構築する

ファッションに気を使ったり趣味を持ったりして、人生の楽しみ方を模索するという考え方です。

⑤個人としての尊厳と自己決定権を大切にする

人生に対する希望を持ったり、同じ障がい者の立場を尊重するという考え方です。自分の力で仕事を探し、責任をもってやり遂げることが大切だと提言されています。

⑥異性との関係を大切にする

障がいとは関係なく、異性との交友関係を築くという考え方です。

⑦経済的な支援をする

公的な財政援助を受け、またそのための責任をまっとうするという考え方です。

⑧通常の生活を送る

障がい者施設ではなく生まれ育った場所で、日常の生活を送るという考え方です。施設に入ってしまうことは、社会からの孤立につながるため、自分の力で人生を獲得する必要があります。

まとめ

「ノーマライゼーション」の理念について、まとめて紹介いたしました。試験に出ることはもちろんですが、介護従事者を志すにあたって基本となる考え方として、強く意識してみるとよいでしょう。

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