介護食アドバイザーとは ~資格取得方法について~

介護食

高齢になると食べ物を咬んだり飲み込んだりする力が低下するので、食事を作る際には柔らかさ・形状などを工夫する必要があります。
介護食の正しい知識を持っているのが「介護食アドバイザー」です。今回は、この資格を取得する方法について説明していきます。

介護食アドバイザーとは

高齢者の心理および病気に加えて、栄養学に関する知識(介護食の調理法やレシピなど)を持った介護食の専門家です。
この資格は、一般財団法人日本能力開発推進協会が指定している教育機関が実施している通信講座のカリキュラムを受講し、認定試験に合格することで取得することが出来ます。

介護食アドバイザーの資格を生かせる所について

介護食アドバイザーを取得することで、介護施設(訪問介護やグループホーム)や病院で介護食の調理を担当することが出来る様になります。
そして食品会社でも介護食の提案などや、開発に携わることも可能となります。

それから、ご自身の家庭に高齢者がいる場合にも、身に着けた知識を役立てることが出来ます。誰でも受験可能なので、介護士にもおすすめの資格です。

通信講座について

介護食アドバイザーの認定試験を受験するには、講座を受講することが必須となっています。通信講座の詳細については、指定されている教育機関にお問い合わせ下さい。
受講期間は約3カ月です。そして、費用の目安は36,000円となっています。

講座のカリキュラムについて

高齢者の心理・栄養学の基礎・介護食の基礎・高齢期の病気および食生活などがあります。この様に高齢者についての理解から学習がスタートし、その後に介護食の知識を学んでいくことになります。

また、介護食の分野では、食材の切り方・トロミの付け方・盛り付け・レシピなど、様々な実践内容も身に着けることが出来ます。使用する教材は、写真入りなので理解しやすくなっています。

認定試験の申込方法について

通信講座の受講終了後、日本能力開発推進協会のホームページで認定試験の申込が可能となります。まずは、日本能力開発推進協会から通信講座を修了しているか確認があり、その後教材に同封されている振込用紙で受験料(税込み5,600円)を振り込むことになります。

申し込みするにはIDおよびパスワードが必要となるので、あらかじめ教材で確認しておきましょう。

認定試験について

申し込みが確認され次第、試験問題が郵送されてきます。認定試験では、通信講座で学んだ内容が出題されます。介護食アドバイザーの認定試験は、在宅で行われます。
解答終了後、返信用封筒に入れて日本能力開発推進協会へ郵送して下さい。

合格基準について

認定試験の合格基準は、70%以上が合格となります。解答用紙郵送後、約1カ月後に合否結果が郵送されてきます。合格者には認定証および認定カードが発行されることになっています。

まとめ

日本全体の高齢化率も高くなっているので、介護食アドバイザーの資格を取得することにより職場の選択肢が増えるだけでなく、家庭内でも身に着けた知識を生かすことが出来ます。
講座も試験も自宅で受けることが出来て、必須条件もないのでおすすめの資格です。