介護福祉士の国家試験を受験予定のみなさん、試験の準備はいかがでしょうか?迫ってくる試験日を前に思わず「介護福祉士 試験 難しい」や、「介護福祉士 難易度」、「介護福祉士 合格 勉強法」などのキーワードで検索された方もいらっしゃるでしょう。
今回は、介護福祉士国家試験の難易度と合格するための勉強法についてわかりやすく解説いたします。
また、介護福祉士合格後に忘れてはならない手続きとキャリアアップについても紹介いたしますので、是非最後までご覧くださいね!
介護福祉士国家試験の難易度は高い?低い?
介護福祉士の試験内容について
まずはじめに、介護福祉士の国家試験の内容について見ていきましょう。
筆記試験(11科目群)
①人間の尊厳と自立、介護の基本
②人間関係とコミュニケーション、コミュニケーション技術
③社会の理解
④生活支援技術
⑤介護課程
⑥発達と老化の理解
⑦認知症の理解
⑧障害の理解
⑨こころとからだのしくみ
⑩医療的ケア
⑪総合問題
介護技術に関する知識だけでなく、医療的専門知識や法律、また「死」に対するこころの理解など、出題内容は多岐にわたり、実務経験のみですべてカバーすることは難しいため、介護福祉士国家試験のに合格するためには受験対策を行う必要があります。
まだ受験対策をされていない場合は、ご自身で問題集などを使ったり、資格スクールの対策講座を受講するなど、ご自分に合ったやり方をまず検討しましょう。
過去5年の介護福祉士国家試験合格率
●過去5年の合格率
第28回(2016年) 57.9%
第29回(2017年) 72.1%
第30回(2018年) 70.8%
第31回(2019年) 73.7%
第32回(2020年) 69.3%
過去5年分の介護福祉士合格率を見ますと、2016年は50%台ですが、その他の年は70%前後となっており、きちんと受験対策を行えば、難関資格とまではいかないでしょう。
介護福祉士国家試験の合格基準とは|合格ラインは毎年違う?!
介護福祉士国家試験の筆記試験合格基準は、
① 試験の総得点の60%を基準として、問題の難易度で補正した点数以上の得点の者
② ①を満たした者のうち、試験科目11科目のすべてにおいて得点があった者
とされています。
●問題の難易度で補正した点数とは●
ここで注目したいのは①の「問題の難易度で補正した点数」。基準は総得点の60%ですが、その年の試験問題の難易度によって合格基準が60%より上がったり、下がったりするということです。
なので過去問などを解いて、総得点125点の60%である75点をクリアしているからと安心できないのです。
実技試験に関しても、課題の総得点の60%程度を基準とし、課題の難易度で補正した点数以上の得点が合格基準とされているので、こちらも筆記試験同様、毎年合格基準は変動すると知っておきましょう。
●0点の科目があったら不合格●
合格基準②の11科目群すべてにおいて得点がある者とは、11科目群それぞれから出題される問題についてそれぞれ1点以上得点が必要ということです。どれか1つでも0点の科目があった場合、総得点が合格基準を満たしていても、不合格ということになります。
出題数は科目によって違うため、出題数が少ない科目は出題数が多い科目よりも正答率をあげる対策が必要があります。
ちなみに第32回介護福祉士国家試験では、医療的ケアが5問と最も少ない出題数でした。
介護福祉士に合格するための勉強方法は?

どんな資格でも取得を目指す際、独学かスクールに通うか迷われる方は多いのではないでしょうか。資格によっては、スクールなどで決められた講座を受講しなければ取得できないものもありますが、介護福祉士の場合、受験資格を満たしていれば、独学で取得することも可能です。
では、独学で介護福祉士合格を目指す場合と、スクールなどの介護福祉士受験対策講座を受講する場合のメリットとデメリットをそれぞれ見ていきましょう。
独学で介護福祉士合格を目指すメリット・デメリット
独学の最大のメリットは、経済的な負担が少ないことでしょう。
過去問などの問題集1冊と、問題集での疑問を解消するための参考書を1冊用意した場合、それぞれ3000円前後で購入できますので、10000円以内におさめることができます。
問題集1冊でいいの?と不安な方もいらっしゃるかもしれませんが、まずは同じ問題集を繰り返し解くことをおすすめします。
色々な問題集に手を出しすぎると、結局すべて中途半端になった、学習のムラができてしまったという状況になりやすいです。
逆に独学のデメリットとしては、学習のモチベーションを維持するのが難しいことでしょうか。ご自分で勉強時間などを管理する必要があるので、学習計画を立てることが苦手な方や、仕事が忙しく余裕のない方は、スクールなどで受講することが向いているかもしれませんね。
独学で介護福祉士合格を目指すポイント
独学の場合、なるべく早めに学習を始め、学習のリズムを作り習慣化することが大切です。介護福祉士受験の半年くらい前から準備できれば、参考書でしっかりと知識をインプットし、問題集を解いて実践力を付ける時間が取れるでしょう。
すでに受験まで半年を切っている場合は、問題集を解く⇒解説を読んでも理解できない問題は参考書で調べるを繰り返しましょう。
学びマップおすすめの介護福祉士受験対策本

介護福祉士の受験対策本は多数ありますが、絶対に持っておいた方がいい1冊だけを教えてほしいと言われたら、 『受かるんですシリーズ介護福祉士国家試験丸わかりテキスト2021』 を紹介します。
神奈川エリアで介護のスクールを展開している湘南国際アカデミーが、実際に受験対策講座で使用している『受かるんですシリーズ介護福祉士国家試験丸わかりテキスト2021』は、テキストとしても問題集としても使える1冊です。
内容を「合格するために必要なポイント」に絞って、「間違えてはいけない」問題を確実に正解するために作成されています。
ローカルなスクールのため、大手サイトのランキングなどでは見かけませんが、講師とスクールの合格へのこだわりが詰まったオススメのテキストです。
▼【合格率90.2%】独学派にもスクール派にもオススメ▼
スクールの授業でも使用されている人気の1冊
『受かるんですシリーズ介護福祉士国家試験丸わかりテキスト2021』湘南国際アカデミー
スクールの対策講座で介護福祉士合格を目指すメリット・デメリット
スクールなどで介護福祉士受験対策を受講する大きなメリットは、受験のノウハウがつまった効率的なカリキュラムで受験対策ができることでしょう。
スクールにとっては、受講生を介護福祉士に合格させることがミッションですから、合格するために重要なポイントに絞って学習を進めることができます。
また、授業などで疑問に思ったことを講師に聞いてすぐに解決できるのもスクールならではの良い点と言えます。
スクールで受験対策をするデメリットとしては、独学と比較した場合、講座受講料など受験対策にかかる費用が高いことでしょうか。
スクールによっても、通学か通信かによっても費用は異なりますが、通学ですと4万円台~10万円台の講座があります。
介護福祉士に合格したら

資格登録を忘れずに|試験合格だけでは介護福祉士とは言えない?!
介護福祉士に合格したら忘れずに資格登録の手続きをしましょう。資格登録をしていないと、たとえ介護福祉士の試験に合格していても、介護福祉士の名称を使用することはできませんので、ご注意ください。
詳しくは公益財団法人 社会福祉振興・試験センターのホームページをご覧ください。
介護福祉士からのキャリアアップ|ケアマネジャーなど
介護福祉士の資格を持っていると、介護現場でのキャリアップはもちろん、現場以外で活躍する道も開けます。体力の衰えなどご自身の将来の変化に備えて色々な道を検討しておくと安心ですね!
介護福祉士からのキャリアアップ例
・サービス提供責任者
訪問介護事業所のホームヘルパーの責任者となり、ホームヘルパーの教育、指導、手配などを行います。
・ケアマネジャー
介護のケアプランを作成し、適切な介護サービスを受けられるようり利用者さんとその家族をサポートします。
・相談員
ソーシャルワーカーとも呼ばれ、入退所に伴う説明と手続きを行ったり、ご家族やケアマネジャー、関連機関との連絡調整を行います。
まとめ
介護福祉士試験について、難易度や勉強方法についてご紹介いたしました。 もっといい職場で働きたい、昇給したい、介護をもっと学びたい…受験の動機は様々でしょう 。
資格取得は一つの手段であり、ゴールではありません。介護福祉士の資格を取得したその先をイメージすると、受験へのモチベーションも上がり、勉強がはかどるはずです。
みなさんの介護福祉士合格をお祈りしております!!
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・どんな資格から学べばよいのか、介護資格の種類などに関して
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・スキルアップや介護福祉士を目指したい方におススメの情報
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・介護福祉士の試験内容について
・過去5年の介護福祉士国家試験合格率
・介護福祉士国家試験の合格基準とは|合格ラインは毎年違う?!
・ 独学で介護福祉士合格を目指すメリット・デメリット
・独学で介護福祉士合格を目指すポイント
・学びマップおすすめの介護福祉士受験対策本
・スクールの対策講座で介護福祉士合格を目指すメリット・デメリット
・資格登録を忘れずに|試験合格だけでは介護福祉士とは言えない?!
・介護福祉士からのキャリアアップ|ケアマネジャーなど