【解説】介護福祉士国家試験受験資格や試験概要まるわかり！

介護福祉士の受験資格って？試験内容は？介護福祉士国家試験の受験を検討している方から、よく聞かれる疑問について解説いたします。
不況に左右されにくい、社会貢献度の高い仕事に就きたいなどの理由で、介護福祉士などの介護系の資格取得を目指される方も多いのではないでしょうか。
また、ご家族の介護経験を通して、介護職の必要性、大切さを実感し資格取得を目指す方もいらっしゃるでしょう。

介護福祉士は、介護系資格の中で唯一の国家資格です。今回は介護福祉士の国家試験について、資格概要や受験資格、試験概要など詳しく、わかりやすく解説します。

介護福祉士の資格制度
介護福祉士国家試験の受験資格
介護福祉士国家試験の概要
介護福祉士国家試験の受験申込
まとめ

■介護福祉士の資格制度

■介護系資格で唯一の国家資格、介護福祉士

介護福祉士の資格は、社会福祉士及び介護福祉士法という法律で定められた国家資格です。その法律で介護福祉士は、専門知識及び知識を持って、身体上または精神上の障害があることにより日常生活に送るのに支障がある人について、心身の状況に応じた介護（喀痰【カクタン】吸引等も含む）を行い、また、障害がある人と介護者（介護する側）に対して介護の指導を行うことを仕事にする人とされています。

国家試験に合格、または養成施設を修了した者が所定の登録を受けることで、介護福祉士の資格を取得できます。

■介護福祉士国家試験の受験資格

■資格取得ルートによって違う受験資格～介護福祉士の資格取得ルートは4つ～

介護福祉士の資格を取得するルートは4つあります。資格取得ルートによって、受験資格が異なりますので、ご自身の該当するルートの受験資格をチェックしましょう。

■各ルートの受験資格

養成施設ルート…介護福祉士養成施設修了者。注）卒業年度によって資格取得の流れが異なるため、事前に確認しましょう。
実務経験ルート…学歴不問、3年の実務経験に加え実務者研修修了が必要。
福祉系高校ルート…平成21年度以降入学者の場合、社会福祉士・介護福祉士学校指定規則で定められた科目・単位数を修めて卒業した者。注）20年度以前入学、特例高校の場合は異なります。
経済連携協定（EPA)ルート…日本で介護福祉士の資格を取得することを目的とした研修を受けながら就労するベトナム人とインドネシア人、フィリピン人が対象

詳しい内容は公益財団法人社会福祉振興・試験センターのホームページをご確認ください。

▶公益財団社団法人社会福祉・振興試験センター

■介護福祉士国家試験の概要

介護福祉士国家試験は例年1月に筆記試験、3月に実技試験を行っています。

【第32回（2020年）介護福祉士国家試験の場合】

申込期間…2019年8月7日～9月6日
筆記試験（11科目）…2020年1月26日
実技試験（介護に関する専門的技能）…2020年3月1日
受験手数料…15,300円
合格発表…2020年3月25日

受験会場は筆記は全国35試験地、実技は大阪と東京で実施されます。

■介護福祉士国家試験の受験申込

■介護福祉士国家試験の受験申込には『受験の手引』を請求する必要があります

『受験の手引』は、公益財団法人社会福祉振興・試験センターへ、ホームページ又はハガキで請求します。第33回（2021年）開催の介護福祉士国家試験に関しては、2020年6月下旬頃に案内が出る予定なので、受験される方は６月頃から公益財団法人社会福祉振興・試験センターのホームページをチェックしておきましょう。

『受験の手引き』は、遅くても申込締め切りの1週間前までには請求しておきましょう。発送は日本国内のみで、1人につき1部のみ請求でき、予備として多めに請求することはできません。

ボールペンで記入し修正が必要な場合は、枠が消えないよう修正ペンなどで修正しましょう。鉛筆での記入OKです。

受験の手引には受験申込に必要な、介護福祉士国家試験受験申込書、介護福祉士国家試験受験用写真等確認票、受験手数料振込用紙、受験手数料振替払い受付証明書貼付用紙などが同封されています。

■申込に必要なその他書類