AEDの救命講習

最近では、公共施設やスポーツ施設の他にも、さまざまな場所にAEDが設置されているのを見かけます。いざというときのために、救命講習はとても重要となります。今回は、救命講習の内容とAEDの使用方法について説明したいと思います。

救命講習とは?

救命講習は各消防署で行われています。講習には2種類あり、「普通救命講習会」と「上級救命講習」があります。普通救命講習会では、成人のAED(自動体外式式除細動器)の使用法、心肺蘇生法、気道異物除去法を3時間で実施します。 上級救命講習会では普通救命講習会で学んだことに加え、小児や乳児の心肺蘇生法、体位管理法、搬送法、保温法、外傷の手当を実施し、最後に筆記、実技試験があり8時間の講習となります。

AEDとは?

AEDとは、心臓が止まる、または痙攣し心房細動(不整脈)をおこして、心臓のポンプ機能である血液を全身に送ることができない状態のときに胸部にパッドを貼り、一時的に強い電流を流して電気ショックを与えて心臓の動きをもとに戻す器械です。 日本語で「自動体外式除細動器」と言われていて、コンパクトで持ち運びができるようになっています。使い方に関しては電源を入れることで、AEDが音声で使い方の手順を知らせてくれます。 なお、電極パッドを貼ったとき、電気ショックが必要ないとAEDが判断すると「電気ショックは不要です」との音声が流れます。仮にボタンを押しても、電流は流れないようになっています。

AEDを使うことの重要性

病気や突発的な事故などで心停止すると、約4分で脳細胞の死滅がはじまります。一方で救急車を要請して到着まで、平均で約6分かかると言われています。早めにAEDの使用や心肺蘇生法をすることで、その後の後遺症などの有無や、ときには生死をわけることもあります。 心停止状態の人に遭遇したケースではためらわずに、すぐに心肺蘇生法(胸骨圧迫)や必要な場合は、AEDを使用する応急手当を行いましょう。

講習を受けるメリット

特に医療・介護に従事している人でしたら、いつどこで突発的なケースにあうかわかりません。その時に、救命講習をうけていることで慌てずに対応ができます。また、仕事においても安心して自信を持ったケアができます。一般の人でも、AEDの使用方法や心肺蘇生法の講習をうけることはとても大切です。

まとめ

外出先で事故などが起きて、いざというときに遭遇し心停止状態の人と対することになったら、落ち着いて行動しましょう。AEDを使用することで助かる命があります。救命講習をうけて使用方法を学んでいることで対処ができます。 介護の現場で働いている人でしたら、高齢者を相手にしていますので、安心して介護ができるように是非受講しておくことをおすすめします。

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