認知症介護実践者研修の需要について

超高齢化社会といわれる現代。85歳以上のおよそ4割が認知症と診断されているといわれ、さらにこの人数は増えつづけていくものと思われます。
家庭の中で施設の中でこういった認知症を抱える高齢者への対応で、知識不足・理解不足から虐待という事態も増えているようです。

ここでご紹介する「認知症介護実践者研修」は、認知症の方を受け入れ自立に向けて支援を行う施設などで働く、専門的な知識を有する職員を育成するための研修です。
この記事では、これからさらに需要の高まる「認知症介護実践者研修」について、ご紹介していきたいと思います。

認知症介護実践者研修とはどんな資格?

この研修は、認知症と診断された高齢者に直接かかわる施設職員などの知識向上・正しい理解・実践などを行い、今後の高齢者への対応や周りの方々、施設内での指導にあたる方々の育成や養成を目的としています。
実践に役立つための知識と技術を習得するために、各都道府県などの自治体で、年数回程度、実施されています。

受講を申し込む前に知っておきたいこと

この項では、認知症介護実践者研修の受講を決めてから、実際に研修を受けるまでに知って起きたいことを、いくつかピックアップしてご紹介します。

対象となる方は?

この受講の対象となるのは、社会福祉施設や介護福祉施設などの職員として、2年程度の認知症介護に携わる業務経験がある方で、そのための身体介護における基本的な知識・実践経験をもっている方。
あるいは、在宅介護にかかわる支援事業所などで、利用者へのサービス支援計画の作成業務などに、およそ2年従事していた経験のある方が対象となります。

研修の内容例

〇講義・演習に5日間程度
〇他紙悦への実習を1日間行い、その後職場実習を4週間
〇実習報告とまとめ1日間
※必要となる受講料はおおよそ50,000円前後で、施設実習費用も含まれます。また本研修終了後には、「修了証書」が発行されます。

研修申し込みから受講までの流れ

〇受講希望者は、期限までに必要書類を提出
〇受講決定通知書受理
〇通知に従い受講料の振り込みを行う
〇受講料の振り込み
〇受講

受講申し込みの注意点

〇受講申込書をはじめ、必要な書類は期日までにきちんと揃えて提出する
〇書類の記入漏れなどないように注意する
〇研修プログラムの中で1科目でも受講できない科目があった場合は、受講は無効となる
〇受講は個人単位ですので、受講前の申込者の変更は不可

まとめ

85歳以上の高齢者のおよそ4割が認知症になる可能性が高いといわれている昨今、認知症介護の正しい理解と知識をもつ方の需要はますます高まります。また、この正しい知識と実践を、そのご家族や介護従事者に伝えていくことも大切な責務となることでしょう。 高齢者介護従事者のさらなるステップアップを目指して、認知症介実践者研修の受講に踏み出してみませんか?

認知症介護実践者研修は、都道府県や各市町村から指定や委託を受けた教育機関のみが開催するため、地域によっては研修自体が開催されていなという所も多々あります。 受講希望者の需要に十分こたえるほどの開催もされていないため、受講できないケースもありますので、受講を希望する際には、開催している教育機関をインターネットで事前に探して、開催日なども確認しておくとよいでしょう。

<神奈川県で認知症介護実践者研修を開催している教育機関>

神奈川県:介護の資格 湘南国際アカデミー 神奈川県で横浜市と相模原市の指定を受けて、認知症介護実践者研修を開催している介護の教育機関です。 認知症介護実践者研修だけでなく、介護福祉士国家試験の受験要件の一つとなっている実務者研修や初任者研修などの介護資格の教育や介護教員の育成にも力を入れています。 認知症介護実践者研修も定期的に開催しているため、神奈川県外からも多くの受講希望者を受け入れている介護の教育機関です。