医療的ケア教員講習会はなぜ必要なのか

「医療的ケア教員講習会」は、介護サービスの基盤強化を行う事が目的となっています。これまでの介護サービスに新たな指導項目を設ける事で、介護サービスの実践的な指導を学ぶ必要性があるのです。これにより、医療的ケア教員講習会がなぜ必要なのかを理解して欲しいのです。

医療的ケア教員講習会の目的

介護保険法等、一部の改正が平成23年に行われました。この改正によって介護に従事する職員に対して、業務内容に喀痰吸引等が追加される事になったのです。それにともない、介護福祉士国家試験に「医療的ケアの内容が追加」されたのです。

介護福祉士養成施設等では、医療的ケアを指導する教員に必要な知識及び技能を習得する為の講習会を受けるには、医師・保健師・助産師又は看護師の資格と5年以上の実務経験が必要です。

養成機関での教員の資質向上を行う事で、さらに介護福祉士の質の向上も図る目的がある為、医療的ケア教員講習会で学ぶ必要があるのです。

医療的ケア教員講習会のメリット

指導者になる為には必ず医療的ケア教員講習会を受講する必要がありますが、義務となっている講習時間は7時間です。つまり1日で完結するので、忙しい方でも受講しやすいのがメリットです。また、指導者を育てる教員講習会なので、実践経験が豊富な講師による指導を受けることができます。

受講内容について

1.オリエンテーション
受講者に対して講義内容について1日の流れを把握してもらいます。
2.制度の概要についての講義
3.医療的ケアの基礎についての講義
4.喀痰吸引の実施方法の講習
5.経管栄養の実施方法の講習
6.喀痰吸引・経管栄養の演習について
演習による実施とその評価について
7.修了証発行を受け取る

資格を保有する事で介護の向上を目指す

正看護師資格を持っている場合には、介護施設等で介護職員に対して指導できる立場になるので、喀痰吸引や経管栄養など実地指導を行う指導看護師となる事ができるのです。1日の指導を受ける事で、指導者の資格を得る事が可能なので、絶対に必要な「医療的ケア教員講習会」なのです。

受講資格

医師、保健師、助産師又は看護師の資格を取得した者である事と、介護の現場で5年以上の実務経験が必要です。※准看護師の場合は、受講資格には含まれておらず、受講する事ができないので注意しましょう。

厚生労働省指定講習会である事

養成機関は国から定められた指導者による講習を実施しなければならないので、介護福祉士養成施設等における医療行為の資格を得る事で、国家資格に備える為と看護師などが実践の指導者となる理由があり、2つの目的によって受講する必要があるのです。

まとめ

医療的ケア教員講習会は、介護に従事する職員の為の指導者になる事や、介護福祉士国家試験に必要な医療的ケアを学ぶ事にあるので、介護サービスの為にも、受講できる該当者は必ず受講するようにお願いします。