褥瘡で熱がでる段階とは?

皮膚を圧迫してその箇所に傷ができることが、「褥瘡」の第一歩になります。
赤みから皮膚が悪化していくにつれ、傷が深くなっていき壊死組織のスラフやエスカーといったものになっていき、最後には感染症など処置を怠ると死にいたる危険な場合もあります。
今回は、「褥瘡」で熱が出るまでの経過を調べていきたいと思います。

褥瘡の段階は?

そもそも褥瘡といっても様々で、傷の浅い段階から深くなっていくものまで処置をするにも違いがあります。発生は発赤から始まり、皮膚に持続的な圧をかけることで赤みがでてきます。
この状態を、プッシュアップや体位変換などで対処をせずそのままにすることで、傷はひどくなり「褥瘡(傷)」になっていきます。

皮膚の段階

表皮=発赤が発生する最初の段階で赤みを指で押す「圧診法」などで確認し、赤みが持続するようなら「褥瘡」となります。
真皮=発赤からひどくなり、水疱などがやぶれ傷になっている状態です。「褥瘡」なので、この段階からは処置も慎重に行わないと後々さらにひどい状態になります。

【到達場所と状態】
〇脂肪
この段階からポケット(穴)などの深い傷になり、自身では傷が見えず膿などがたまり熱発していく過程もあります。
傷が深くなり壊死組織も頻繁に見え始め、デブリードマン(切開)などの外科処置も必要になります。

〇筋肉
表皮の状態から除いても、一つしかないポケットがそこからさらに増える状態もあり医師でも目視では確認できず、MRIなどで検査をおこない対処していくことになります。
脂肪と同様、熱が発生している可能性があり、点滴やデブリードマンで膿を取り除き、処置が必要になってきます。

〇骨
ここまで到達すると感染症などの可能性も考えられます。高熱で細菌を殺すために抗生物質と点滴を交互に投与していくことになります。
穴もかなりの深さになり、皮膚移植が適切になってくる状態になりますが、高熱が発生する感染症を治癒させない限り実行できない状態になります。

まとめ

浅い状態の発赤を見つけた時点で、しっかり体位変換や処置を施し安静にしていれば「褥瘡」は早い段階で治癒します。熱発している時点で、傷は大きくなっているはずです。
そうならないためにも、早い段階で圧の緩和プッシュアップや体位変換などおこなう日頃からのケアが必要になります。

また褥瘡ケアには、効率的な予防・改善を期待できる、Relafeelの併用も検討する事をお勧めします。