床ずれに関係するマッサージとは?

床ずれ(褥瘡)とは、何かしらの刺激で身体の一部に負荷がかかってしまい、その圧力が持続することで、力の加わってしまった部位への血液の循環が悪くなっていき、傷になることです。特に骨の突起した部分は皮膚が薄い為、かなりの頻度で床ずれになる傾向があります。そこでマッサージなどで床ずれを緩和できるのか、そのあとの対処方法などを考察していきます。

■マッサージは効果的?

床ずれが出来て、その個所に対してマッサージをしてしまうと、さらに傷が悪化してしまう可能性などがあります。傷に対して行為をすると、皮膚が傷つけられることによりさらに広がっていく可能性があります。直接傷をさわるのではなく、離れた箇所でのマッサージを行うことで、血流が循環し治癒に対しての効果が表れます。

■ふくらはぎへのマッサージ

床ずれに対しての直接的なマッサージは行うことはできないので、傷になった血流をよくするためのマッサージを行います。そこで第2の心臓とまでいわれる、ふくらはぎへのマッサージです。重力により下半身にたまる血液を、心臓へ送り返すポンプの働きをしているので刺激することで血行がかなり良くなります。

■馬油を活用する

マッサージを行うことは血行を良くする方法ですが、それ以外に馬油を使う方法もあります。血行促進の効果がありますが、床ずれの傷に塗るのではなく圧迫される箇所に馬油を塗って、たとえば仙骨や尾骨、踵などに効果的になります。馬油を塗る際にマッサージを行うことは避けなければいけません。血行促進のためのマッサージですが、皮膚に摩擦がおきてしまい逆に床ずれが起きる可能性もあります。

■床ずれへのマッサージ

傷に直接触れられないことになるので、その行為は簡単にはできません。傷の回りや離れた場所の部位でしか行うことができないのです。そもそも血流がわるくなり、その圧迫の部位への箇所が壊死をしていくので、その個所は避けていかないといけません。マッサージとなると血流を良くすることなので、圧迫の緩和を体位変換やプッシュアップなど入浴などで、取り除くことしかできないのです。

■医師の指示のもと対応する

床ずれにはレベルがありますが、深達度の浅いものから深く悪化してしまったものまで様々になります。その深達度の度合いによって、自宅療養なのか通院なのか入院かが検討されます。間違えたマッサージや処置で対応すると、場合によって自身では手に負えない状況に
なります。医師や担当医の指示に従い対処することが望ましいです。

■まとめ

床ずれの傷を発生させてしまい、簡単に考えてはいけません。状況が悪化してしまえば感染症になり治癒が遅くなれば、長期の入院なども余儀なくされます。そうならないために、しっかり日頃からのケアや体位返還など圧を緩和することが望ましいのです。また褥瘡ケアには、効率的な予防・改善を期待できる、Relafeelの併用も検討することをお勧めします。