作業療法士の仕事の1つ訪問リハビリ

車いすをひく介護福祉士

作業療法士として働いていく上で、訪問リハビリという仕事担当があります。この訪問リハビリとは仕事的に何をしているのでしょうか。
そして、どのように利用者の役立っているのか見ていきたいと思います。

■訪問リハビリとは

訪問リハビリは利用者の困っていること、やりたいことを集中的にケアするため、どうしていけば実現できるのかを一緒に考え練習をし、それに合った環境を整える仕事として成り立っています。

このため、実際にご自宅に伺い訪問リハビリを必要とされる方がどのような暮らしをしているのか、その地域やご家族など対応など、その方が今ある現状をつかみ取り、適切な炉はビリが提供・継続できる環境を構築していきます。

■作業療法士の訪問リハビリ対応

1人あたり主担当として30名ほどの利用者を持ち、副担当として40名ほどのご自宅を定期的に訪問しリハビリを実施します。

訪問自体は1人で自宅へ伺い、利用者に対して対応しますが、看護師や理学療法士、ケアマネジャーなど、さまざまな職種の方と意見を交わしながら視野を広げ、自分自身が分からない専門的な部分を学び、連携を図りながら、関わる専門職全体で利用者の訪問リハビリをケアしていきます。

■訪問リハビリ内容

それでは具体的な訪問リハビリの内容を以下に見ていきましょう。

◎身体機能アプローチ
筋力アップのトレーニングや関節的問題の運動を行い、実際に起き上がったり、立ち上がったり、歩行する際に安定した動作が行えるような、練習やアドバイスをします。

◎日常生活動作
食事・排泄・入浴・更衣・整容などの日常生活で行われる動作に必要とするトレーニングや、介助者に具体的な介助方法アドバイスし介助の役立ててもらいます。

◎住環境の設備
手すりの位置や邪魔な段差への対応の仕方、利用者に合う杖、車椅子などの福祉用具を選択するポイントを助言します。

◎活動、参加、役割への取り組み
利用者の趣味や日課、やってみたいことなどに対応し、在宅でリハビリスタッフが一緒になり取り組み、サポートやアドバイスなどをします。

◎心理的サポート
意欲的な低下を避けるようなサポートはもちろんのこと、利用者ご家族が抱える身体的・精神的な負担、時間的拘束などについてもアドバイスをします。

■訪問リハビリを始めて利用者が助かること

・身の回りのことが1人でできるようになった。
・肩・腰の痛みが楽になった。
・車椅子で散歩などの外出ができるようになった。
・段差昇降での行動がスムーズになった。
・買い物や旅行などができるようになった。
・介護の負担が減った。
・再びデイサービスにいけるようになった。

■まとめ

このように作業療法士(訪問リハビリ)の仕事が、利用者の役に立っていることが分かりました。利用者はもちろんご家族も、訪問リハビリのありがたさも感じることができると思います。