褥瘡で発熱が発生してしまったら!

悩みを抱えた介護士

褥瘡は、寝たきりの高齢者や感覚のない障がい者に多く見られます。同じ部位に圧迫がかかり、放置しているとそこが傷になり、褥瘡になる方が多く見受けられます。酷いときには、生命にかかわる大変危険な状態を伴います。生命にかかわる床ずれは、感染して細菌などが、傷の深い部分に侵入すると起こります。傷の処置をいい加減に対応したり、放置をすると発熱と膿が発生してしまいます。今回は発熱に関して解説していきます。

■褥瘡発熱!

発熱になるには、褥瘡の見分けが必要になります。怖いのはポケットなどです。ポケットは傷になり拡がる目に見えてる状態もありますが、傷だけ見えて中で大きく穴がある場合もあります。この状態になると、かなり皮膚に負担がかかっていてポケットの中に膿がたまり、発熱が繰り返し発生する状態ではないでしょうか。

■発熱発生時!

発熱を伴う褥瘡になっているのなら、もう個人の処置では、どうにもならないほどの炎症と感染が、あるかもしれません。

◎炎症=発赤、熱感、腫脹、疼通の4主微です。
◎感染=細菌が生体内に侵入し、排膿、悪臭、全身的発熱を伴います。
◎壊死組織

血流障害の虚血や不可逆性損傷で生じる細胞や組織の死。硬い壊死組織をエスカーといい、柔らかい黄色調の壊死組織をスラフといいます。

■対処方法

ここまでの炎症や壊死組織を伴っていれば、入院しても可笑しくないレベルだと思いますので、医師の指示に従うのが望ましいです。ポケットがあるなら中を洗浄し膿を洗い流し、壊死組織があるなら、外科的方法、壊死組織を除去して創を正常化する治療法デブリで処置することが望ましいです。これで、大分熱が収まると思います。あとは、点滴と抗生物質を医師の指示に従い行うことになります。

■まとめ

褥瘡には褥瘡になる段階があり、今回説明した炎症や感染で発熱する褥瘡は、かなりひどくなった状態なのです。上記でも説明しましたが、生命にもかかわるかもしれない、危険な病気でもあるのです。ですが、日ごろからの、ケアや環境、体調管理などしっかり行っていれば、そう簡単には褥瘡は作らないはずです。また早期発見した場合であっても、無理に個人だけで直そうとすることは、かえって症状が長期化し、褥瘡が悪化する可能性も高くなってしまします。早期に医師に相談し処置をうけることが、大きな褥瘡に発展しない近道といえるでしょう。

褥瘡ケアには効率的な予防・改善を期待できる、Relafeelの併用も検討することをお勧めします。