作業療法士の勤務形態。夜勤はあるの?

作業療法士は病院や介護施設に勤務して運動指導や日常生活の訓練などのリハビリ業務を行う職種です。
医療技術職のひとつですが、医師や看護師のように夜勤があったり、長時間の残業がある職場は少ないようです。

○基本的に夜勤はない
作業療法士・理学療法士・言語聴覚士といったリハビリ職種は基本的には夜勤がありません。
その理由は夜中にリハビリをする患者様や利用者様はおらず、人員を配置する必要がないからです。
患者様の容態が急変してもリハビリ職種が呼び出されるということも基本的にはありません。子育てをしている方にとってはありがたいですね。
ただし、夜勤がないということは「夜勤手当」がつかないため、夜勤がある職種に比べて給与がやや低い傾向にあります。

○早出や遅出はある
作業療法士でも早出や遅出がある職場があります。なぜかというと、患者様の実際の生活スタイルに合わせてリハビリを行うため、患者様の朝食や夕食、着替え(更衣動作)などの時間に出勤をするためです。
早出や遅出がある職場はリハビリテーション病院(回復期病棟)が主に該当します。

○職場によって公休日はさまざま
1日の勤務形態も気になりますが、公休日が固定または変則なのかも重要です。リハビリテーション病院(回復期病棟)は365日のすべてリハビリが行われるため、公休日は変則になります。
土日祝、正月、お盆も交代で勤務となります。リハビリテーション病院(回復期病棟)以外はその職場によって公休日はさまざまですが、最近では変則勤務を取り入れている病院が多いようです。
個人経営の整形外科などは土日祝と正月・お盆が公休日というケースが多いため、固定休がよい方にはおすすめです。
また、介護施設は固定休を取り入れている職場が多いようです。ただし、介護施設は職員数が少ないためにリハビリ業務以外の仕事を任されることもあり、残業や休日出勤となるケースもあります。

○リハビリスタッフ数が多い職場は研修会や勉強会が多い
リハビリテーション病院(回復期病棟)などのリハビリスタッフ数が多い病院は勤務後に研修会や勉強会で残業となるケースがあります。
あくまで通常勤務ではないため、残業代がつかないことも少なくありません。数年前までは夜遅くまで研修会や勉強会をするという病院も多くありましたが、行政指導や社会的背景により最近では長くても1〜2時間程度で終了することがほとんどです。
作業療法士としての知識やスキルを高めたいという方はこのような職場でチャレンジしてみるのもよいでしょう。