実務者研修のベストな受講タイミングとは?

介護職員のスキルアップを図る研修のひとつである介護職員実務者研修(以下、実務者研修)。何も資格がなければ修了するまでに6カ月という長い期間を要します。
介護職員としての幅広い知識や技術が習得できる内容となっていますが、特に重要となるのが実務経験を経て介護福祉士国家試験の受験を目指す場合にはこの実務者研修を修了しておくことが必須となる点です。

○介護福祉士の受験資格を得られる最後のタイミングは?
介護福祉士の国家試験は例年1月末に実施されますが、前年の12月末までに実務者研修を修了しておけば問題ありません。(3年以上の実務経験も必要)
そのため、7月に受講を開始するタイミングがその年度の試験資格を得られる最後のチャンスとなります。
介護福祉士の国家試験申し込みは例年年8月~9月頃に始まるため、「実務者研修修了見込証明書」を添えて申し込みを行い、後日「実務者研修修了証明書」を提出する必要があります。

○実務者研修はなるべく早いタイミングで受講したほうが良い2つの理由
実務者研修を7月に受講を開始すれば受験資格取得に間に合いますが、なるべく早いタイミングで受講しておくとよい2つの理由を紹介します。

①やむを得ない理由で修了できなくても対応できる
実務者研修は定められた科目をすべて履修しなければ修了したことになりません。体調不良などで履修できなかった科目がある場合、研修実施スクールによっては後日再受講することできます。
すべての科目を予定通り受講できるとは限らないので余裕をもって受講しておきましょう。

②提出する書類が少なくなる
介護福祉士国家試験の受験申し込みまでに実務者研修を終えていなければ実務者研修修了見込証明書と研修修了後に実務者研修修了証明書を提出する必要があります。
どちらの書類も提出期限があるので注意が必要です。実務者研修を修了していれば修了証明書の提出だけでOKです。

○新人介護職員は2年目に実務者研修を受講しよう!
実務経験を経て介護福祉士の受験資格を得るには仕事に就いて4年目からとなります。(3年以上の実務経験)
介護福祉士を目指すには以下のようなキャリアパスがオススメです。

1年目…まずは職場環境と基本的な介護手技を覚えましょう。初任者研修を終えていない場合は必ず修了しておきます。

2年目…仕事にも慣れて精神的・時間的にも余裕がでてくる頃です。新たな刺激を受けるつもりで実務者研修を受講すると仕事にさらに磨きが掛かります。

3年目…介護福祉士の国家試験を視野に入れる時期となります。試験範囲を確認して勉強を開始しましょう。

4年目…介護福祉士の受験条件を満たしたらいよいよ試験です。介護福祉士に合格した後もキャリアアップできるように一発合格を目指しましょう。