実務者研修には有効期間ってあるの?いつ受講するのがベスト?

介護関連の資格の中には、5年に1度更新が必要な介護支援専門員の資格など数年に1度、更新しなければいけない資格があります。実務者研修が実務経験ルートで介護福祉士試験を受ける場合の受験資格となった事もあり、以前に修了した実務者研修には有効期間がないのかと不安に感じる方もおられるかもしれません。
そこで今回は実務者研修の有効期間や実務者研修を受けるべきタイミングについてご紹介したいと思います。

・実務者研修に有効期間はあるのか?
実務者研修には、有効期間はありません。いつ受講したものでも資格として履歴書に書くことが出来ますし、更新する事なく介護福祉士国家試験の受験資格として有効です。実務者研修は「研修」という名前ですが、一般的な研修や講習会とは違い、修了すれば介護資格のひとつを取得したことになります。
しかし、試験が年に1~2回しかない他の資格と違い、通学や通信講座によっていつでも受講し指定のカリキュラムを修了すれば実務者研修の資格を取得する事ができます。資格を取得できる時期にも期間がなく、一度取得すれば有効期間はないという事です。

・実務者研修を受けるベストタイミングは?
試験日が決まっておらず、いつでも受講できるのであれば、ベストタイミングはいつなのでしょうか?実務者研修は介護関連の資格をもっていない無資格の人でも受講できるため、介護職員として働いているのであれば早い段階で受講すると良いでしょう。
介護の知識が何もない人であれば実務者研修の前に介護職員初任者研修を取得して徐々にステップアップすることも出来ますが、介護職員初任者研修を取得しなければ実務者研修を取得できないという決まりはないので、飛び越して実務者研修から受講する事も可能です。
また、実務経験ルートで介護福祉士試験の受験資格を得るには実務者研修を修了するだけでなく実務経験が3年以上必要です。でもだからと言って実務者研修を受講するのは実務経験3年以上経過してからではないといけないわけではなく、実務経験を積みながら受講することが可能です。介護現場でも役立つ知識なので早い段階で実務者研修を受講することをおすすめします。

・持っている資格で費用や受講時間が違う!
実務者研修は無資格者でも受講出来ますが、現在持っている資格によって受講時間が異なります。受講時間によって受講費用も違います。下記の資格が対象です。
・無資格者:450時間
・旧ホームヘルパー3級取得者:420時間
・旧ホームヘルパー2級取得者:320時間
・介護職員初任者研修修了者:320時間
・旧ホームヘルパー1級取得者:95時間
・介護職員基礎研修修了者:50時間
最短では50時間、最長では無資格者の450時間かかります。時間が長いほど受講費用も高くなります。

・まとめ
実務者研修の資格には有効期間はないので、いつ修了したものでも一度取得すれば、資格保持者として有効ですし、実務経験ルートでの介護福祉士試験の受験資格のひとつを満たす事が出来ます。資格の有効期間だけでなく、受講もいつでも出来るので、介護従事者であれば早い段階で受講する様にしましょう。
その場合は、今持っている資格によって受講時間や費用が異なります。自分がすでに持っている資格と照らし合わせて、受講時間や費用を考え、受講するタイミングや勉強計画を立てると働きながらでもスムーズに受講できるでしょう。