褥瘡がきっかけでおこる二次的合併症の危険性

合併症という言葉は、殊に糖尿病患者さんの周りでよく耳にします。
糖尿病は、継続的に糖尿値が高く、またそのひどい症状や以上数値が続くことで、体内で更に他の臓器に異常が見つかるような場合があります。
褥瘡が起因して、合併症を起こすような事はあるでしょうか。


○合併症の危険リスクは褥瘡にも
二次的症状を起こす合併症は、褥瘡患者にも起こる可能性があります。その原因は、一番に体のバリア機能が欠損している事が大きいでしょう。

 
●感染のリスクが高くなりやすい褥瘡の治療は
いちど褥瘡を発症すると、その後進行して皮下組織より深く傷が進行することがあります。
そして、ごく初期のころから必要な手順やケアが整えば、深刻な状態になるまえに傷を完治させる事ができます。
皮膚の損傷が起こっている部分の治療と処置は、常に感染症とのせめぎ合いともいえるでしょう。褥瘡の傷が皮下組織を壊し、壊死細胞が進行しているかもしれません。まさにその時は、欠損した表皮部分に感染源が付着しやすく、侵入も簡単です。
本来は皮膚がバリア機能を担っていますが、褥瘡のような皮膚の疾患が起こると、治療中にも感染する事態を想像しておく必要があります。

 
●局所の感染炎症から全身の炎症反応へ
体の部分で、褥瘡が発生した部分だけで処置が留まっているなら、まだ感染や合併症の危険性は低いととらえる事ができます。しかし、これも日常的な観察をしっかりと行う前提での話です。
いつもより少し元気がない、熱っぽい、頻脈、機嫌が良くない…このように、いつもとは違う様子が見られたら、全身に炎症反応が起こっている可能性を考える必要があります。
一時的なものもありますが、褥瘡患者の場合は、やはり全身感染を想定して治療を受けるべきでしょう。

 
●臓器障害や意識レベルの低下 後遺症まで 褥瘡の注意点
感染症が全身に廻ったとき、体の異変は時間を追うごとにひどくなり、その間も、全身を感染源が駆け巡っている事になります。
この感染が原因となって、内臓系の障害を引き起こしてカテーテルを常駐させる、壊死による足の切断、意識が朦朧とする…という症状を起こすケースも考えられます。
褥瘡が深部に達すると、骨や筋肉、筋関節を容易に動かせなくなります。そして、療養が長くなると、その安静状態に体が慣れてしまいます。
健全な精神状態をキープすると、生活にハリが出ます。すると、気分転換できるでしょう。褥瘡を直すためには、洗浄が一番の条件です。このくらいなら大丈夫…と思いがちですが、常に基本に立ち返り、褥瘡の重症化リスク原因の上位にある感染源を排除する様に、継続してケアを行いましょう。