若い世代が活躍するPTの年収は安め!?

病院や介護施設で働くPT(理学療法士)は全体的に若い人が多い印象をもっている人が多いようです。若者に人気の国家資格ですが、若い世代が活躍するPTの年収はどれぐらいでしょうか?

PTの年収はどれぐらい?

PT:理学療法士の年収平均は404万円です。同じリハビリ職となる臨床工学技士の平均年収は450万円です。
医師は勿論のこと、リハビリ職以外のメディカルスタッフの平均年収のほとんどが500万円前後であることを考えると、医療従事者で国家資格保有者にしては、PTの年収は低めかもしれません。

若い世代が多いPT

サラリーマンの平均年収が415万円なので、医療業界どころか社会人としてもPTの年収は低いと感じるかもしれません。
しかし、その理由は理学療法士の歴史がまだ浅い職だという点にあります。PTの平均年齢は31.5歳で、50代、60代の理学療法士は少なく定年退職を経験する人はさらに少なくなってきます。
医療業界やサラリーマンと比較すると、若い世代で構成されている職業なのです。そのため、年収に関しては安めですが、メリットもあります。

それは、若くてもリハビリ職内での管理職ポストを狙えるという点です。若くてリハビリ室の責任者として活躍する理学療法士は多くいます。
平均年齢が31.5歳なので、40代前後では管理職に就きやすくなり、早い段階で役職手当によって給与アップが狙えます。

男性技師と女性技師では年収が反比例!?

理学療法士の男性技師と女性技師の年収の差はあまりみられず、男性平均は415万円、女性平均は391万円です。しかし、勤務先によって男女の違いがあります。
それは、男性技師の場合、就職先の規模が小さくなるほど年収が高くなります。一方で女性技師の場合は規模が大きい職場の方が、年収が高くなるのです。

理学療法士が就職先を探す場合は性別によって病院や事業所の規模が年収に関係していることを意識しておくと良いかもしれません。
とはいえ、年収に大きな差がないことからも女性が十分活躍できる仕事だと言うことが分かります。女性技師が管理職に就くケースも増えており、年収の男女差はもっとうまっていく可能性もあるでしょう。

まとめ

PTの年収は404万円と医療業界の他の職種やサラリーマンと比べても、あまり高い年収とはいえません。その理由としてPTはまだ歴史が浅い資格だという点にあります。
しかし、リハビリ職は医療業界だけでなく介護業界でも注目されている分野で、高齢化社会が進む日本において更なる需要が期待される仕事です。

また、若い世代が活躍している職場だからこそ学歴差や男女差がなく、若くても管理職ポストを狙え、今後のスキルアップに伴う給与アップも期待できます。
そして、女性の理学療法士も活躍できる環境にある資格といえます。