ケアマネジャーの平均年収は介護福祉士よりも高い!?

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介護業界では、様々な資格を持った人達が働いています。その中で利用者さんや、そのご家族と深く関わっている資格保有者のひとつに、介護福祉士やケアマネジャーがいます。
これらの資格を持つ人たちは、同じ介護現場で働いていても、年収や仕事内容が異なっています。どのように違いがあるのか見てみましょう!

・介護福祉士よりもケアマネジャーの方が年収は高い!?
厚生労働省が発表している平成27年度の賃金基本統計調査によると、ケアマネジャーの平均年収は370万円です。介護福祉士の平均年収は310万円で、ケアマネジャーの方が50~80万円程高い年収を手にしているようです。
というのも介護職からケアマネジャーになる人のほとんどは、介護福祉士の国家資格保有者です。そのため、ケアマネジャーは介護福祉士の上級資格です。
介護福祉士にプラス、ケアマネジャーになる介護支援専門員の資格を取得しているため、資格手当も付きますし、ケアプランの作成といった業務範囲も拡大するため年収が高くなります。
既に介護福祉士として働いている人は、実務経験5年を経て介護支援専門員の受験資格を得て試験に挑戦してみるのはいかがでしょうか?
ケアマネジャーになることで、スキルアップと共に年収アップも狙えます。

・介護福祉士とケアマネジャーの立場の違い
多くのケアマネジャーは介護福祉士として介護職を経てケアマネジャーの仕事に就いていますが、介護福祉士とケアマネジャーでは仕事内容が違ってきます。
例えばケアマネジャーになると、介護福祉士の時には行えなかった要介護者の介護プランを作成する役割を担うようになります。
そのため要支援・要介護者や、そのご家族との面談を行う必要があります。時には介護福祉士も、面談を行うことがありますが、ケアプランを作成するのはケアマネジャーであって介護福祉士が作成することや、介護プランを勝手に変えることは出来ないので、面談内容はケアマネジャーに報告する必要があります。

そして、介護福祉士はケアマネジャーが作成したケアプランに沿って介護業務を行う役割を担っています。
基本的にケアマネジャーの仕事だけであれば、デスクワークがメインで介護業務に携わりません。そのため、体力しごとである介護福祉士は、体力の限界を感じ、また腰痛によって、体力を奪われないケアマネジャーへの転身を希望する人が多いようです。
しかし、ケアマネジャーの中には、介護業務を兼ねて働いている人もいます。特に施設勤務の施設ケアマネジャーと呼ばれる人の多くは介護業務を兼任しています。
そのため、介護福祉士と同様、体力仕事になりますし、出勤形態も日曜、祝日の出勤や残業、施設によっては夜勤を行う場合もあります。

・まとめ
国家資格が必要となる介護福祉士やその上級資格であるケアマネジャーは、介護のプロとして介護現場を担っています。ケアマネジャーは介護福祉士の延長上にある資格でもありますが、その仕事内容や役割は異なります。また年収にも違いがあり、ケアマネジャーの方が50~80万円程高い年収を手にしています。
ケアマネジャーでも施設勤務で、介護業務を兼任しているのであれば、残業や夜勤手当もつくので、さらに年収が高くなることが考えられます。しかし、体力的にはハードな環境になるでしょう。ですから、もし自分の体調のことを考えケアマネジャーに転身するのであれば、事業所によって働き方が異なることを忘れずに、確認するようにしましょう。